真梨幸子mariyukiko’s blog

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ものすごく、もやもや

bylines.news.yahoo.co.jp

 

つまり、暴行した側が「相手が嫌がっているとは思わなかった、暴行している意識はなかった、合意だ」と思っていたら、無罪になる……ということなんでしょうか。

つまり、つまり、極端に空気が読めない、人の心が読めない人は、どんな残虐なことをしても、「嫌がっているとは思わなかった」ということで無罪放免?

これは、ものすごく恐ろしいこと。

 

日本には、その場を丸くおさめるために、昔から「それとなく拒否する」という文化があります。ときには笑いながら。私も、セクハラ天国昭和時代、挨拶代わりにお尻や胸を触ってきた職場のおっさんに「やめてくださいよ〜」と、作り笑いで必死に抵抗してきました。が、おっさんは「喜んでいる」と思ったのか、その行為は止まらず。

事を大きくしたら、触られたこちらが非難されるのは必至、だから我慢し続けましたが。

そんな女性はごまんといて、一部の女性が戦ってきたおかげで、セクハラの「罪」認定は強化されました。

今では、触った時点でセクハラ認定されます。

が、性交渉に関しては、まだまだ昭和の意識のようです、法的には。

「いじめ」もそうですね。いじめた側が「いじめている意識はなかった」と主張すれば、罪は軽くなる。

 

これからは、「嫌がられている」という空気が読めない人に対しては、流血するまで過剰に防衛するより他に手段はないのかも。

 

そもそも、「いやよいやよも、好きのうち」という迷信を信じている人が多いのが問題。ストーカーが生まれる原因のひとつもそれ。

 

追記。

 

そういえば。

裁判員制度になって、予想しなかった意外な現象が見られたそうです。

強姦罪の裁判のとき、被告人に温情を示すのは、女性裁判員のほうなんだそうです。逆に、厳罰を望むのは男性のほう。

なんでも、女性裁判員は、被告人に自分の息子(あるいは身内の男性)を重ね合わせて、つい、同情してしまう。

一方、男性裁判員は、被害者に自分の娘(あるいは身内の女性)を重ねてしまい、被告人が許せなくなる。

これは、なかなかに面白い現象だな……と。

今回の高畑事件も、彼を守ったのは「女性」だったような気がします。恐ろしくも最強の「母性」ですね。