読了しました!
「地歴、街歩き、高低差、都市伝説、オカルト」好きな私にはたまらない一冊でした。
「土地は念を吸収する」「土地は記憶する」「土地が事件を起こす」「土地には意志がある」というのが私の持論でして、なので、私の作品も、結局のところ、「土地」そのものが主人公だったりします。
その土地に住んだばかりに起きる事件は多いと思います。もっといえば、土地が持つ「念」が、人間の「思い」を操る。
オカルトスポットや事故物件を紐解くと、その土地の隠された「地歴」にゾッとすることがあります。土地には、間違いなく「癖」というか「人格」があるんですよね。
それを知るにはどうしたらいい? 一番簡単なのは、高低差ではないでしょうか。事件は、低地、または元は「川」だったり「沼」だったり「海」だったりするところに集中します。つまり、「水」に関係した土地。
ただ、「水商売」と言われる芸能関係やサービス業、飲食業の場合は「低地」や「湿地」のほうが相性がいいと言われます。実際、繁華街は、低地にあるものです。事故物件に住めば商売繁盛になるともいわれ、わざわざ、「いわくつき」の土地に住む人も多いといいます。「水商売」は、「水」に関係がある土地と相性がいいのです。「水商売」の「水」は、もしかしたらそこからきているのかもしれません。
さて、「東京二十三区女」は、東京ガイドブックとしてもオススメです。
東京に憧れている方、または東京に住んでいるかっぺちゃん(私も含む)は、商業主義にまみれたガイドブックはオススメしません。お持ちなら、すぐに捨ててください。
そして、
「東京者がたり」(西村賢太)
「東京DEEP案内」
「東京二十三区女」(長江俊和)
を、お読みください。
東京に対するイメージがガラリと変わります。
さらに、「住みたい街ランキング」の上位に登場する街の隠された素顔を知って、ぎょっとしてださい。