満腹中枢……というのがあるとするならば、幸福中枢というのもあるような気がします。
満腹中枢が壊れると、どんなに食べても食べた気にならず、常に腹ペコ状態。激しい飢餓感を覚えます。ついには摂食障害に。
幸福中枢が壊れたら、どんなに恵まれて幸福に包まれていても、常に「不幸感」が付きまといます。ついには「幸せの形は人それぞれ、どんなに幸せそうに見えても私自身はちっとも幸せじゃないから、私の幸せを探している」とか言い出します。そういう人は、たぶん、死ぬまで満足するような幸せにはめぐり合えないでしょう。なぜなら、幸せを求めすぎて、波乱を呼ぶような事柄にのめり込んでしまうからです。家庭円満で金にもそれほど困っておらず交友関係も充実しているのに、突然出奔したり、ギャンブルにのめり込んだり。刺激や快楽を求めがちな人は、これに当てはまるんじゃないでしょうか。
その逆で、ちょっとの食事ですぐに満腹感を覚える人がいるように、ちょっとの幸せでも充実感を覚える人がいます。
自分が「不幸だな……」と思っている方は、幸福中枢の障害を疑ったほうがいいかもしれません。……私も、その傾向があるので要注意なんですが。
でも、マリモさんと暮らすようになって、小さな幸せを感じられるようになりました。
朝、猫トイレに可愛らしいウンチョリーナを見つけると、「ああ、よかった……」と幸せすぎて。
猫さんは、まさに、優秀なセラピスト。
ただ、今の目下の悩みは、マリモさんがあまりお水を飲んでくれないこと。
子猫の頃は、「飲みすぎじゃない?」というぐらい、ガフガブ飲んでくれたのに……