土曜の午後は、「名探偵ポアロ」。
今の私の、唯一のお楽しみ&リラックスタイムです。
大好きなイギリスの風景とインテリアと、そして紳士淑女の美しい佇まいを堪能しつつ、上質なミステリーで灰色の脳細胞が活性化。
今日は、「五匹の子豚」。
日本のミステリーでもすっかりお馴染みの、誰かをかばって自ら罪をかぶる系の元祖ですが、それを最初にやってのけるアガサ・クリスティの凄さと素晴らしさ。
そして、これもすっかりお馴染みの手法ですが、ある人物の冤罪を回想形式で証明していきます。そして、あっと驚く真犯人。
アガサ・クリスティは、トリックはもちろん、その「動機」が素晴らしいんですよね。遺産を巡る殺人でも、お金以外の「情念」が本当の動機だったりします。
妬みだったり、怨念だったり、「愛」だったり。
だから、少々無茶な殺人でも、納得してしまう。特に、女性は。
「五匹の子豚」の真犯人の動機も、女性ならば「納得」するしかない。女性ならば一度は経験するであろう、身を焦がすような「激情」と「嫉妬」。
さらに、女性ならではの「激しい後悔」がある悲劇的な誤解を招き、事件を複雑にしていきます。
本当に、素敵な土曜の午後でした。ごちそうさま。
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あたくしは、脳みそだけじゃなくて全身が「灰色」ですが、何か?