日曜のお楽しみ「路線バスよりみちの旅」がお休みなので、今日は、ランチの腹ごなしに、私自身が、ぶらぶらしてきました。
茗荷谷の駅から小日向周辺です。
地下鉄ですが、茗荷谷駅は地上に出ています。
なので、こんな粋なショットが撮れました。
下に見えるは、丸ノ内線の線路。
秋なのに、朝顔?
茗荷谷は、「谷」と「高台」が複雑に入り組んでいる地域で、だから坂も多い。
坂を上り詰めると、閑静な住宅街が広がります。
江戸時代、「キリシタン屋敷」と呼ばれる異教徒の収容所だった場所からも、縄文時代と弥生時代の遺跡が発掘された模様。
なお、一昨年、この場所から、三体の骨が発掘されました。
一体は、宣教師シドッチの骨だと判明。
ところで、このキリシタン屋敷には二人の宣教師が収容されていて、それがシドッチとキアラ。キアラは、遠藤周作の「沈黙」のモデルになった宣教師です。
高校時代の教科書に載っていた「沈黙」。でも、サブカル熱に浮かれていた私にはよく理解できませんでした。「(踏み絵を)踏むがよい!」という神の言葉だけはよく覚えているのですが。テストで、「この時の宣教師の気持ちを述べよ」という問題が出て、一応は、それっぽい解答を書き、正解したのですが。でも、実は全然、宣教師の心は理解してませんでした。
あれから30うん年。こうやって当時の場所に立つと、なにやら「沈黙」の世界が降りきて、今更ながらに、「ああ、そういうことか」などと、宣教師の気持ちが少しだけ理解できたような気がいたします。