今日のドクターGは、恐ろしかった。
妄想、幻視、奇行があらわれた娘、母親はまずは精神科に連れて行き、案の定「統合失調症」と診断される。
が、実はまったく違う病気で、「傍腫瘍性辺縁系脳炎」というものでした。
簡単にいえば、他の部位にできた腫瘍(良性、悪性かかわらず)を攻撃するために作られた抗体が脳も攻撃、脳炎が発症し、その結果、妄想や物忘れ奇行が出る……という、新しい病気。
病気そのものは大昔からあったんでしょうが、そのメカニズムが発見されたのがつい最近……ということで「新しい」。それ以前は、「統合失調症」と誤診され、見当違いの薬を大量に飲まされ、脳が完全に破壊されるまで放置されていたんだろうな……と。
そういう意味で、「恐ろしい」病気でした。
今でも、「統合失調症」と誤診されたまま適切な治療せずに廃人になっている人も多数いるらしい。
なんか、これ、うちの遠い親戚にもいたような気がします。
詳しくは分かりませんが、それまで元気だったのにある日突然発熱、体調も崩し、続いて幻覚奇行が出てそのまま精神科に入院。で、人格がどんどん破綻していき、病院の中で死亡。
もしかしたら、「脳炎」だったかもしれないのに。
だとしたら、ちゃんと治療すれば治る病気だけに、本当に恐ろしいです。
「幻覚妄想」=精神科
ではなくて、最新のデータを網羅しているであろう病院に、とりあえずは駆け込む必要がありますね。