46年振りに、殺人容疑で逮捕されたというこのニュース。
「え? とっくに時効じゃないの?」と思った人も多いかと思います。
確かに、2010年に殺人の時効は撤廃されていますが、でも、今回のこの事件は1971年に起きたもの、その15年後の1986年に時効が成立しているはずなのですが…。
気になって早速調べてみますと。
共犯者がすでに逮捕されており、ところが精神疾患を理由に公判が今も停止中で、それが理由で大坂容疑者の時効も停止していたんだとか。
刑事訴訟法254条2項の規定で規定されているらしいのですが、これって、ものすごい裏技ではないでしょうか? はじめて聞きました…。
共犯者が公判中の場合は、逃亡中の共犯者の時効も停止されるんですね。
さっそく、メモメモ。
さらに調べてみると。
殺人などの重大事件の場合、2010年時点で時効が成立していても、遡って時効撤廃を適用することができるんだとか(と、2015年に最高裁で判決が出ているんだとか。知らなかった…)
今日の「相棒」再放送は、まさに、この殺人罪の時効を扱った回でした。
岩下志麻演じるところの最後の淑女は、本来ならば時効が成立しているはずですが、警察に出頭します。
物語はここで終わりますが、もしかたら、その後、逮捕される可能性大ですね…。
私も、時効をテーマにした小説を書いていますが、でもそれは2015年の判決前に書いたものなので、そのままにしておきます。
追記。
ということは、時効成立かと思われていた未解決事件も、犯人が逮捕される可能性大ですね。
未解決といえば、私が一番気になっているのは、これです。
当時、三鷹に住んでいたのですが、刑事さんが我が家にも聞き込みに来たんです。
そのときの経験をもとに書いたのが、前述の小説、「ジョン・ドゥ」。
「カンタベリー・テイルズ」に収録されています。