イエネコが、中近東に生息しているリビアヤマネコと分岐し人間と暮らしはじめたのは、今から約1万年前。
人類が農耕をはじめた頃で、ネコは、農作物をネズミから守るハンターとして雇われました。
農耕をはじめた人類は今に繋がる文明を手に入れるのですが、それと同時に、ネコとの共存をスタートさせた…というのは興味深い。
つまり、人類の繁栄を支えたのは、ネコと言ってもいいかも。
ちなみに犬が狼から分岐して人間のパートナーとなったのはもっと古くて、15000年前ぐらい。まだ狩猟をしていた時代で、猟のパートナーとして犬が選ばれました。
いずれにしても、犬もネコも、人間と共存するために、進化していいきました。
犬は、人間に従うように。ネコは、人間を篭絡するように。
面白いのは、どちらも「幼児性」を残したまま成長するという点です。そのほうが、より、人間に可愛がられたからかもしれません。
特にネコはそれが顕著で、あの可愛らしい「にゃーん」という鳴き声は、人間のために発達させたようなもの。
野性のヤマネコは、あんなふうには鳴かないんだそうです。
マイペースだとか気ままとか言われているネコですが、ネコはネコなりに、日々、努力しているんだろうな…と思うと、ますます愛しくなります。
一年半前、我が家に到着した日。ケージから飛び出ると、早速ツメ研ぎするマリモさん
そして、今のマリモさん。
見た目は大御所風ですが、中身は一年半前のベイビーのままです。