窓を閉めようと、網戸を一瞬、開けたとき。
なにやら黒いものが外から飛んできたんです。
ちょうど蠱毒の本を読んでいたので、誰かが怨念飛ばしてきたか?と、ひやり。
が、その黒い物体の正体を見極めたとき、ひやりを通り越して、「ぎゃーー!」
それは、怨念よりも恐ろしい「G」でございました。
一方、マリモさん、戦闘モードに突入。
あの素早い「G」の動きを見事にマーク、ずんずんと「G」を追いつめて行きます。
マリモさんが壁のコーナーに追いつめたところで、私がすかさず大量の除菌シートを投げつけ、目にも留まらない早業でそれをぎゅっと丸めて、臭わないビニール袋(マリモさんのうんちょ袋)の中にポイ。口をぎゅーと閉じて、ゴミ箱の奥底に沈めたのでした。
一件落着。
それにしても、マリモさんの動きは素晴らしかった。
ブリショーは、ネズミハンターのエリート…とは聞いていましたが。
メタボ気味で、いつもはどっしり構えているマリモさんですが、あの身体能力はすごい。
マリモさんがいなかったら、私、「G」を完全に見失っていました。
それにしても、「G」。
20年振りの遭遇です。
古いアパートを渡り歩いていた頃は毎日のように目撃、そして格闘していましたが、新築の部屋に引っ越してからは、とんとご無沙汰で。
あまりに見かけないので、絶滅したのかしら?ぐらいに思っていたんです。そんな油断がいけなかった。
「G」のやつ、まさか、窓から飛んでくるなんて!
おちおち、窓も開けられません。
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ふー。久し振りに、ハンターの血が騒いだわ!
疲れたので、もう寝ます。