原作の「鏡は横にひび割れて」は、
クリスティーの作品の中でも、お気に入りの一作。
午後からBSプレミアムで放送されるので、
本日は、予定を返上して。
この原作は、いろんな形で映像化されていますが(日本でも)、
本作品が一番かな。
なにしろ、往年の大女優エリザベス・テイラーが
「往年の大女優」役で大熱演。
説得力が半端ないのです。
ライバルの女優との醜い罵り合いとか、ものすごい迫力。
実際に、ああいう罵り合いはあるんだろうな……と。
しかし、今のコロナ禍でこの作品を見ると、
その殺人の動機が、他人事ではなくなります。
感染の自覚がある人はもちろのこと、
自覚がなくても、不用意な「密」は避けたいものです。
でなければ、知らないところで他者の人生を破壊することに。
そして、忘れた頃にその代償を払うことに。
いろんな意味で、
「リアリティ」溢れる作品でした。