いやいやいや、すごいニュースが入ってきました。
あの天下の電通が……。
危ない危ない……といいわれていた会社だったらまだ分かるんですが、
まったく順調で、これからも順調であるだろうと思われていた会社が、
このコロナ禍であっけなく赤字転落……というのをあちこちで見かけます。
タイタニックじゃないですが、巨大な船ほど、沈むのも早い……ということなんでしょうか……。
(まだコロナもそんなに騒がれていなかった)1年前、誰がこんなことを予想したでしょうか?
一部の占い師は「時代の大転換期」というのはわかっていたはずですが、こんなに顕著な形で「転換」が起きるとは、さすがに誰も考えてなかったんではないかしら。
しかし。
電通の黄昏は、実は数年前から伏線は敷かれていて、ネット広告が台頭してきた今、電通の未来は決して明るいものではありませんでした。
その証拠のひとつが、「鬼滅の刃」の大ヒットです。
ここ最近のヒット映画には、必ず電通が絡んでいたものでした。
「製作委員会」というシステムがそれです。
でも、「鬼滅の刃」は製作委員会ではなく、単独出資です。
これはかなりのディープインパクトなのです。
「製作委員会」という、システムが崩壊しようとしているのです。
製作現場からみれば喜ばしいことかもしれません。
なにしろ、妙な圧力と注文がなくなるのですから。
(あの商品を紹介してくれとか、この場面はカットしてくれとか、あの俳優を起用してくれとか)
(ここ最近の映画やアニメが、なんだか生ぬるくなったのは、この製作委員会が原因だ……という声を多く聞きます)
でも、「製作委員会」というシステムは、
ある一部の業界にとっては甘い汁を吸うストローの役割も果たしていたんですね。
たぶん、その甘い汁を一番吸っていたのは広告代理店で、それを吸うストローがなくなったら、打撃も大きいと推測します。
「鬼滅の刃」に絡むことができなかった、電通(そして、他の広告代理店)。
その一方で、電通主導の「ワニ」は大失敗しています。
この明暗は、かなり意味があるのです。
電通システムの崩壊は
去年、いやもっと前から始まっていたのです。
というか、「電通的」な手法やシステムは、
すでに時代遅れなんです。
……いや、知らんけど。