パスポートが切れて早10年。さすがにそろそろ更新しようと思い、まずは、前住所にあった本籍を、現住所に転籍するところから。
転籍手続きには数日かかり、それを待っていたところ。
区役所から電話があったのです。
「『子』となっているところを『長女』にすることができますよ」とのこと。
初めは、何のことやらさっぱり。
しばらくして、「ああ、母との続柄のことか」と。
私は未婚の状態で生まれた子供なので、戸籍には「子」としか記載されていませんでした。婚姻関係の男女から生まれるか、父親から認知してもらった場合は「長女」とか「長男」とか「次女」とか「次女」とか記載されるんですが。
まあ、これも社会のシステムだから仕方ないと、特に気にしてはいませんでした。
「子」であることが不利に働いたこともなかったし、それが原因で不都合があったわけでもないし(もしかしたら、私の知らないところで不都合があったのかもしれませんが)、「子」のままでも、ご覧の通りちゃんと生きてきましたので、このままでもいいかと。もっと言えば、「子」であるマイノリティに「ちょっとフツーとは違う」……と厨二病的なことまで思ってました。
ところが、区役所の役人さんがあまりに熱心に「今は、『長女』に変更することができるんです。変更しますか?」と尋ねるので、「はい、変更します」とお返事。
ということで、本日、私はめでたく「子」から「長女」となりました。
知らないうちに、細かいところでシステムって変更しているんですね。
今度、ネタにしてみようかしら。