今、ラジオから往年の名曲「木綿のハンカチーフ」が流れています。
一般には、「都会に出た彼が、田舎の彼女を捨てる…」という遠距離恋愛残酷物語として知られていますが。
52歳の今、このナンバーを改めて聴いてみると……
「もしかして、田舎に残った〝彼女〟が、〝彼〟を見限ったのでは…」と。
というのも、歌詞をよくよく聴いていると、
〝彼〟は、指輪を送ったり、自分の写真を送ったりと、田舎に残した〝彼女〟に誠意を見せています。
なのに、〝彼女〟は、指輪も写真も、ディスりまくり。
〝彼〟としては、〝彼女〟の喜びの返事が欲しかったと思うんですが、こんな否定しまくりじゃ…。
それで、〝彼〟も嫌気がさして、〝彼女〟から遠ざかったのでは。
もし、〝彼女〟が喜びを示していたならば、このふたりは違った道を辿っていたはず。
もしかしたら、〝彼女〟が〝彼〟に飽きていたのか…などと、
この歳になって、思うのです。
作詞は、松本隆。
松本隆の歌詞は、その年代年代で、印象が変わります。
例えば、
「キャンディ」というナンバーがあります。
中学生の頃に聞いたときは、なんて素敵な恋愛ナンバー…とうっとりしたものですが、ある程度歳を重ねたあとに聴くと、まったく印象が違う。
今、「キャンディ」をモチーフにして、ストーカー短篇を書いているところです。