こんな本をAmazonから勧められて、ポチッとな。
(はじめは、漫画家さんの老後の本だと思ってしまいましたが、違いましたw)
マンガ 自営業の老後
で、早速読んでみました。
なるほど、自営業の老後を真剣に考える本は、今まであるようでなかったかも。
老後をテーマとしたものは、大概が、サラリーマンを対象としたものだし。
という意味で、かなり画期的なものでした。
ですが、この本で紹介されていることは、ある程度稼ぎのある「自営業」に限るような気もいたします。
事実、著者もある程度の貯蓄と収入があり、未加入だった年金を遡って支払うこともできる体力がある。さらに、確定申告を税理士さんに依頼できるだけの余力もある。
が、自営業のほとんどは、年金はおろか国民健康保険料を払えない人のほうが圧倒的なんじゃないかと。税理士さんに依頼なんて、とてもとても…。
私自身、デビューして七年ほどはそんな感じで、年金も国保も払えず。本で推奨されている「小規模企業共済」なんて入りたくても入れない。だって、その掛け金が結構高いんです。
それに、「廃業」しない限り元本割れする可能性高いし、そもそも小説家に「廃業」なんていうシステムないし。だから、「廃業しました」という証明をどうやってすればいいのやら。
いずれにしても、年収100万〜200万円ぐらいの自営業の老後についても、言及して欲しかったような。
実は、そんな貧乏時代に、お金に関する本を執筆する機会があったんですね。
ファナンシャルプランナーの先生に監修してもらって、税金から各種保険、そして投資まで、お金に関するありとあらゆることを書いたので、ある程度お金に関する知識はありました。
でも、そんな知識があっても、年収100〜200万円そこそこの自営業には、豚に真珠といいましょうか…。バカ高い掛け金の日本の保険を解約して、掛け捨ての外資の保険に入りなおすのがせいぜい。「自営業の老後」という本では、「カタカナの保険(外資の保険)に入るといい」とありましたが、これは、監修してくださったファイナンシャルプランナーの先生もおっしゃってました。その筋の世界では常識なのかもしれません。
で、2011年。
人生に一度やってくるという大フィーバーが私にもやってきまして、私の口座も潤ってきました。
まっさきにやったのが、未納年金の支払い。遡って5年分をきっちりと支払いました。健康保険料も団体のやつに新たなに加入。
ようやく、人並みの基盤ができました。
でも、それ以外のことは特にやってません。
…あ。「五百円玉貯金」と、どうせ買うなら名の知れたブランドを…というのは実行しています。あとは、永久不滅ポイントを貯めまくっています。
収入ががくんと落ちて、生活に困ったときのために。
どうせ買うなら名の知れたブランドを…というのはですね。
私が貧乏作家だったとき、家にあるものを色々と売ってみたんです。自分の本まで売りました。100円の値打ちも付きませんでしたがw
で、そのとき、分かったんです。「名のあるブランドだったら、こんなに高く売れるんだ」と。
母から譲り受けた着物や真珠、購入価格は相当なものなのに、ノーブランドだったために、ほとんど値がつかず。
ジュエリーや着物って、二束三文なんです。
(金は、相場が上がればそれなりの値段はつきますが)
なのに、名の知れた有名ブランドなら、どんなにくたびれたものでも、そこそこの値段で買い取ってくれるという。
その頃、私はブランドにはあまり拘らなかったので、いわゆるハイブランドのものはまったく持っていませんでした。
そんな経験から、今は、バッグやジュエリーを買うときは、ちょっと背伸びをしてハイブランドのものを買うことにしています。将来、売ることも考えて、定番のデザインのものを。
例えば、半額で売っているお買い得の(ノーブランドの)クロコダイル財布よりも、ビニールのハイブランドの小銭入れ。
質がどんなによくても、前者だといざというときには売れない。結局は後者のほうが売れるんです。
でも、服は、割とそこらにあるものを買ってます。ユニクロもあれば無印商品、しまむらも。
だって、服に限っては、着物と同じで、どんな有名ブランドでも値崩れが激しいですからね…。
とにかく、投資はしない、借金はしない、住宅ローン以外で分割払いは絶対しない、公的なものは遅滞せずにきっちり払う、なんなら前倒しで払う(公的料金の遅滞料は、闇金のそれより高いっすよ)、そして将来のためにこつこつ貯金、そして余力があるときはハイブランド、住宅ローンは予定より早めに終わらせる。
これが、私の生きる知恵です。
これさえしっかりしていれば、老後もなんとかなるんじゃないかと、楽観的に考えるようにしています。