朝ドラ「ひよっこ」一週間分を視聴。
……矢田部家は、ノーキョーから借金があることが判明。その借金を返すために、一家の大黒柱のお父さんは出稼ぎに、そして行方不明に……。
想像するに、ノーキョーから馬鹿高い農機具を売りつけられたんじゃないかしら。で、不作も重なってそのお金の支払いが困難になる。で、ノーキョーの勧めで、建築ラッシュで人手不足の東京に出稼ぎに……。
どこかで聞いた話。なんやかんやとなにかを買わせて借金を背負わせて働かせる……あ、これ、昔の「遊郭」だ。または、炭鉱。
きゃー、恐ろしい!!
つまり、「ひよっこ」では、労働者搾取の窓口になっているのがノーキョーってこと?
やはり、この世で一番の勝ち組は公務員とそれに準じる団体職員ということなんでしょうか? そして、それに群がる商人たち。
昔でいえば、武士と商人が結託して、農民を江戸に集めて土木作業をやらせる……みたいなもんでしょうか。女と博打と酒を少しだけ与えて、借金がまったく減らないシステムを作って。
この字面を見ていると、なにかとてつもなく恐ろしくなるんです。
「士」と「商」に挟まれて、きゅうきゅうに絞られている「農」「工」。そんな図式のような気もして。
今はどうでしょう?
今は、それが日本人ではなくて、外国人になっているだけで……。
一生安泰した人生を送りたいと思っているそこのお嬢さん!
公務員と結婚なさい。
それか、自分がおなりなさい。
でないと、いつまでも、搾取される側ですよ!
……なんていう極端なことを考えてしまうのは、今、「太陽のない街」という小説を読んでいるからです。
追記。
矢田部のお父さんは、今頃どこにいるんでしょう?
これがミステリーならば、あの赤坂の洋食屋さんが怪しい。
洋食屋を装い実は悪徳人材ブローカーで、お父さんはもっともっと過酷な現場に送り込まれている可能性も。
それか、殺されているか。
……まあ、朝ドラなんで、さすがにそんな闇展開にはならないと思うんですが。
追記2
そういえば。区役所に住民票の写しをとりにいったとき。
その領収書をよくよく見たら、とある大手人材派遣会社の名前が印刷されていました。
つまり、あの窓口は、まるっと、人材派遣会社にアウトソーシングされていた模様。
……道理で、対応が優しくて親切だと思ったんですよ。
「最近の役所は、民間のサービス業並みだー」と。
なんてことはない、本当に民間の企業がしきってました。
じゃ、正規の役人さんたちは、いったいどこでなにをしているの?