前にも言いましたが、縄文ミステリーを書くにあたり、いろんな資料を読みあさっています。(縄文時代、想像以上に文化的で社会的で、豊かな時代です)
……特に「古事記」は、暗喩だらけでミステリーとしてかなり面白い。
いろんな解釈、推理ができます。
で、読めば読むほど、「ユダヤ(イスラエル)の失われた10支族」と重なるんですよね……。
国譲り※のところなんか。
これを最新の遺伝子研究と重ね合わせると、ますます濃厚になるんですよ。
やっぱり、あの地域の民族が、日本にたどり着いたんじゃないかと。
今の島根県(出雲)あたりに。
で、当時、勢力を誇っていたのは南九州の3部族。
日向縄文人、隼人縄文人(熊襲?)、そして渡来人の弥生人がなんだかんだと争っていて、それがエピソードになってデフォルメされていき神話になったんじゃないかと。そこに遠い中近東から「鉄製」の武器や日用品なんかを携えて流れてきた「謎の部族」が出雲あたりにたどり着き国を作り、やがて九州勢とかなり大きな戦争となり、その史実も「神話」に取り込まれ、後に「古事記」や「日本書紀」の形で残った……。
※「国譲り」とは。かなり大雑把にいうと、「出雲国を治めていた大国主大神(オオクニヌシ)が、天照大神(アマテラス)に国を預ける代わりに、出雲大社を作らせる」というお話です。
私的推理だと、天照大神軍に負けた大国主大神。大国主大神の恨みを鎮めるために、鎮魂という意味で出雲大社を作ったんじゃないかと予想。神社は往々にして、「恨み」を鎮めるために作られます。
なので、出雲大社には、古代日本の謎を解くお宝がざくざくと眠っていると予想。
ところで、天照大神って、かなりの確率で「卑弥呼」のことだと思います、私は。
その根拠をひとつ挙げると。
天照大神といえば、「岩戸隠れ」。弟のDVに耐えかねて岩の中に引きこもっちゃうですが、そのせいで国は大いに乱れます。
たぶん、この国の乱れが、中国の古書にも記されている「倭国大乱」。
「倭国大乱」とは、卑弥呼が亡くなったあとの世嗣ぎ争いのことをさします。(諸説あります)。かなりの内乱に発展したようですが、卑弥呼の養女?(親戚の子供?)が王になると、内乱は鎮まります。
一方、岩戸に引きこもった天照大神。神々はあの手この手で天照大神の興味を引き、岩戸から天照大神を引きずり出すことに成功します。そして、ようやく国の乱れが治まりまるんですが。
これって、死んだ卑弥呼に代わり、卑弥呼に似た少女を王座に座らせて国を治めさせた……というのと似てませんか?
ちなみに、私の想像だと。
「卑弥呼」は、たぶん渡来系の弥生人で、ネイティブジャパニーズの縄文人と戦いながらも、国(九州)を統一しおさめることに成功したんじゃないでしょうか?
その経緯が、「古事記」にも記されたいろんな神話になったんじゃないかと。
「卑弥呼」が渡来人だった考えるのは、当時の中国人にかなり強い印象を与えて、「魏志倭人伝」なるものまで作らせるには、当時の中国にかなり通じていないとちょっと難しいじゃないかと。つまり、中国の言葉を解し、言葉を読むことができる人材が邪馬台国にはたくさんいたんじゃないかと想像したわけです。
そんな妄想をが止まらない、真夏の午後。