真梨幸子mariyukiko’s blog

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トラウマヒロイン

大河ドラマを本格的に見はじめたのは「草燃える」からなんですが、

その以前にも、なんとなくチラチラ見てはいました。

その中でも、ダントツに印象深い作品が「風と雲と虹と」。

平将門藤原純友を描いた作品で、当時の大河としては、初の平安時代もの。

大河の歴史から見ても、最古の日本を描いた作品です。

 

風と雲と虹と」が放映されていたのは、私がまだ小学生。

とにかく、見ているこっちがもやもやするぐらい、主人公の平将門が報われないんです。とっても人格者で努力家なんですけれど、なんだか悪い方へ悪い方へと人生が展開してしまう……(ここまで報われないと、そりゃ、怨霊にもなるでしょう……と)。

その報われない将門人生の「もやもや」を象徴するかのような女性が、貴子様。

やんごとなき血筋の姫なんですが、乳母とともに荒屋に住み、あっちへ流れこっちへ流れ……的な依存女性なのです。

それを演じていたのが吉永小百合様。この作品で、それまでの吉永小百合のイメージが一変してしまうほどの、「もやもや女」なんでございます。

しかも、この「もやもや女」の転落の仕方がまさにトラウマ。

将門と恋仲になるも、他の男とも懇ろになり、そうこうしているうちに家が火事。男を頼って東に向かうも、その途中で山賊に襲われ遊女として売り飛ばされます。その後、遊女として将門と再会。側女として将門一門に迎え入れられますが、戦いがはじまると遁走。その際に敵方に捕まって集団レイプされ、そして虐殺されます。

……その最期のトラウマときたら。

忘れられません。

貴子様は、将門の正妻にはならなかったものの、一応、この作品のヒロイン。大河史上、最もトラウマなヒロインではないでしょうか。

 

今、東京の歴史を調べていて、平将門に行き当たり、そんなトラウマまで思い出してしまった日曜の午後でございます。