「つつがなく」という言葉があります。
「元気」とか「無事」とかいう意味なんですが。
その由来は、なんと、「ツツガムシ」という「ダニ」のことなんです。
「ダニ」に刺されていない→元気
という意味なんだそうです。
ということは、大昔は、「ダニ」に刺されるのは一大事、命に関わることだったんですね……なんて呑気なことを言っている場合ではなくなりました。
日々、「マダニ」被害が報告されている今日この頃。
なんでも、マダニはSFTSというウィルスを持っており、それを媒介するんですって。
で、「マダニ」に刺されて、死亡する例が増えているんだとか。
ということで、なにやらおどろおどろしい感じで、「殺人ダニ」ブームが。
今日なんか、「猫には触るな!」的な番組が公共放送で流れる始末。
猫はどちらかというと被害者で、加害者みたいに言わないで…と。
去年のデング熱のときもそうなんですが、なにかニュースになると、それが大きく誇張されてヒステリックになるのが我が国の常であります。
今日の番組がきっかけで、猫狩り…なんていうことが起らないことを深く深く祈ります。
デビルマン世代としては、集団ヒステリーが一番恐ろしい。
追記。
言うまでもなく、マダニは 大昔からいました。
なのに、なぜここ数年で、死者が出る程の被害が続出しているのか?
今日の番組では、「野性と人間が近くなりすぎて、マダニと接触する機会が増えたから」なんて言ってましたが、そんなの、今にはじまったことではありません。今も昔も、マダニとは普通に接触してきました、人間は。もちろん、ペットも。だからこの説明は、まったく説得力なし。
ちなみに、マダニが媒介したSFTSウィルスで死亡した例は、2009年のとある国。
ほんと、最近のことなんです。これをきっかけに、日本でも発症例が。
思うに、SFTSウィルスって、とある国で最近になって突然変異したんじゃないかしら、凶暴な形で。
で、そのウィルスを持っているマダニが人とともに日本に流入してきた。例のアリのように。…という推理が一番ストレートで説得力があると思うんですけど。
いずれにしても、「猫」のせいではありません!