この事件、はじめは「えっ!」と衝撃を受けましたが、
よくよく調べてみると、飼い主は「あえて」車の中で飼っていたようです。
車に通って、ご飯と水を与えて世話をしていたそう。
ただの「放置」ではなかったので、ちょっと心のざわつきがおさまりました。
聞くところによると、
飼い主さん、ペット不可のアパートに引っ越すことになり、車でペットを世話をしていたそうです。
「だったら、なんでペット不可のアパートに引っ越す!」
という非難の声もわかります。
でもね。
アパートなんて、ほとんど「ペット不可」なんですよ。
「ペット可」の物件は、それなりに高級だし、家賃も高いし、敷金も余計にとられる。
もしかしたら、飼い主。
コロナ禍で引っ越しせざるをえない状況に陥ってしまったのかもしれません。
どんなに探しても、ペット可の物件がなく、それで仕方なく……。
いえいえ、擁護しているわけではないのです。
でも、やっぱり、ここまで全力で非難していいものかと。
飼い主にも葛藤があったんではないかと。
飼えなくなったけど、でも、手放したくない。だって家族だから。……そんな葛藤が。
そもそも、
「ペット不可」の物件が多すぎることが、
数々の放置や放棄や虐待を生んでしまうのでは?
飼い主も悪いですが、ペットに寛容でない今の日本社会にも問題があります。
もっと、普通にペットと暮らせる環境になればいいと思います。
虐待の取り締まりを厳しくするのではなく、
ペット不可の物件を法的になくす。
そういう方向に向かえばいいと思います。