小室騒動、泥沼化しています。
さて、今回は、(不敬ながら)M子様の心を少し覗いてみたいと思います。
M子さんは今、「確証バイアス」あるいは「コンコルド効果」といわれる心理状態にあるように思われます。
確証バイアス
確証バイアスとは、自分に都合のいい情報だけを集めて、都合の悪い情報は排除する状態をいいます。
プライドが高い人、頑固な人が陥りやすい。
私も経験があるのですが、キャッチセールスなんかでバカ高い商品を買われされて。明らかに詐欺だと分かっていても、それを認めたくない状態です。
「騙された自分」というのを認めたくないんですね。
だから、買わされた商品を「これはとても価値のあるもので、私は間違った買い物はしていない」と、自らその商品を擁護してしまうのです。
「いや、それは違う。明らかに、その商品はおかしい」と周りの人が言えば言うほど「私は絶対間違ってない!」と意固地になります。
コンコルド効果
埋没費用効果ともいいます。
ウィキペディアによれば、
「ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態を指す。超音速旅客機コンコルドの商業的失敗を由来とする」
コンコルド、覚えてますよ! 飛ばせば飛ばすほど損失になるのに、なかなか撤退できなかったんですよね。
コンコルド効果は、身近にもあります。
たとえば、パチンコなどのギャンブル。「5万円も注ぎ込んだんだから、今更やめられない! 絶対元をとってやる!」とムキになるケースです。
M様の場合は、「人生で一番輝いている二十代という十年をつぎこんだのだから、今更、それを白紙にはできない!」という感じでしょうか。
確証バイアスとコンコルド効果。
どちらも、「負け(失敗)を認めたくない」という心理が大きく働いているように思います。
「負けず嫌い」とはちょっと違います。「負けず嫌い」は、負けたときは素直に負けを認めて、悔しがりますから。
でも、「負け(失敗)を認めたくない」性格は、本当に厄介です。
「負けるが勝ち」という言葉があるように、負け(失敗)を認めるだけで、その苦しみから解放されというのに。絶対にそれをしないのです。
いずれにしても。
M様の、KKに対する「思い」はすでに薄れているように思うんですよね。
今は、「意地」と「負けを認めたくない」という心理に雁字搦めになっている。
確証バイアスとコンドル効果の両方に囚われている。
あ、思い出したんですが。
確証バイアスとコンコルド効果の両方に囚われている人……といえば。
『東日流外三郡誌』擁護派のF氏。
『東日流外三郡誌』とは、1970年代に突如あらわれた東北古代史を記した古書なのですが、その後、偽書であることが暴かれます。
証拠もあまたあり明らかな偽書なんですが、F氏は最後の最後まで擁護を続けた。「本物である」と。
そうしてF氏の半生は、『東日流外三郡誌』擁護に費やされてしまいました。
でも、ご本人、心のどこかで「これ、偽書だろうな…」と思っていたのでは?
が、確証バイアスとコンコルド効果の両方に囚われて、引くに引けず。
とうとう『東日流外三郡誌』に飲み込まれてしまいました。
たった一言。
「自分は失敗した。間違いだった」
そう認めればいいだけなのに。
なぜ、それができないのか。
人間って、本当に、厄介です。