なにやら、ここ最近のトレンドワードに「生理の貧困」というものがあります。
このワードを最初に聞いたとき、驚きましたね。
日本って、そんなに貧乏になっちゃったの?って。
私は貧民出身で、子供時代もかなり貧乏な生活をしていましたが、さすがに生理用品が手に入らないない……という苦労はしたことがありません。
母親や親戚の生理用品をパクッてましたし、
学校の保健室には常備してありましたし、
最悪、友人から分けてもらいました。
社会人になっても、会社の薬箱には生理用品が入っていたので、忘れても特に困ることはありませんでした。
つまり、世の中には生理用品が溢れていて、お金がなくても手に入っていたような記憶です。
で、思ったんです。
もしかして、これも少子高齢化のひずみなんでは?と。
過去に、こういう記事を書きました。
ある日、生理用品のテレビCMがほとんどないことに気がつきました。
私が女の現役だった頃は、10分に一度は生理用品のCMを見ていたような気がします。
一方、尿漏れパッドのCMは頻繁に見かけます。
20年前には考えられなかったことです。
コンビニやドラッグストアに行ってもそうです。
明らかに、生理用品のコーナーが縮小されている。
つまり。
生理用品より尿漏れパッドを利用する層が増えてしまったということです。
利益を出すのが最優先の企業としては、そちらにシフトするのは当たり前。
尿漏れパッドに力を入れすぎて、もしかしたら生理用品はおろそかになっている?
競争が少なければ、値段だって下がらない。
それが、現在の生理の貧困につながっているのかもしれません。
ちなみに。
私は、いわゆる月経困難症というやつで、かなり生理痛がひどかった。
量も多くて、夜用のオムツのようなナプキンでも、頻繁にとりかえなくてはならないほど。
健康診断のときにエコーをとったのですが、子宮筋腫(お医者さんもびっくりするほどの大きさ)が確認されました。
あと、子宮内膜症。
この子宮内膜症のおかげで、激しい胃痛と腹痛があり、立つこともできないほどでした。
それでも、生理休暇をとるのがなにか悔しくて、鎮痛剤をがぶ飲みして仕事に行っていたなぁ。
子宮筋腫も子宮内膜症も、手術を勧められましたが、結局しませんでした。
仕事を休めないことと、なによりお金がね……。
あ、もしかして。これこそが、「生理の貧困」というやつ?
生理用品だけではなくて、生理痛を我慢して仕事しなくてはいけない環境や、治療できない環境。
だとしたら、昔からあったのかもしれません「生理の貧困」。
で、今、
閉経しましたので、子宮筋腫も子宮内膜症とも縁を切ることができました。
女性ホルモンが激減したので、ぽっちゃり化とオッサン化が進行していますが、
私の人生の中で、一番、健康を感じています。
なにより、生理が来る不安から開放されたので、自由を満喫。
人生100年時代。
閉経したあとが、本当の人生がはじまるような、そんな気もしています。
なので。
今現在、生理に悩まされて、振り回されている方々。
もう少しの我慢です。
閉経後は、素晴らしい世界が待ってます!