元々、編み物は男性の仕事だったんですけどね…
確か、漁師さんが魚を採るアミを編むついでに、自分の防寒着を編んだのが、セーターのはじまりだと聞いたことがあります。
編み物に限らず、カゴだって服だって靴だって、そもそも、男女関係なく手作りしたものです。
手芸的なものは女性がするもの……という役割ができたのは、たぶん、ここ100年ぐらいのことじゃないでしょうか。
編み物が日本に入った頃には、すでに女性的なイメージがついていたのかもしれません。
でもでも。
洋服を作るテーラーさんだって、
着物を作る職人さんだって、
むしろ、男性のほうが多いでしょう?
たぶん、世界的にはセーターを編む男性の職人さんも多いはず。
ということは。
編み物をしていた男性に向かって「キモい」という言葉を投げつけた少年たちは、
性差別をしていたわけではなくて、
無意識に職業差別をしていた可能性もあります。
職人軽視の心がどこかにあったのかも。
だとすると、なおさら、残念。