真梨幸子mariyukiko’s blog

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武勇伝が美化されていた時代

news.yahoo.co.jp

 

「俺はこんなに悪かった」という武勇伝や不良エピソードが美化され、

そして、嗜みだった時代が長くありました。

たぶん、芸能界なんかでは、つい最近まであったような。

特にサブカル界隈なんかでは、「悪趣味」とか「暴力」とか「非常識」を盛り盛りに盛ってこそ……という価値観があり、私はそういう価値観についてけず、映画の道を断念しました。

そんな時代に発表されたのが、今話題のインタビュー。

ロッキンオンと太田出版ですよ。

世の中の良識とか常識にくってかかっていた、アンチモラル的な立場の版元です。

私の妄想では、実際のインタビュー内容の酷さを、さらに酷く盛って、おもしろおかしく掲載したんじゃないかと。

 

今回の件、確か、20年ぐらい前から某匿名掲示板なんかでは執拗に叩かれていて、

(ほぼ集団リンチ)

いじめ加害者であるご本人も、だいぶ反省したんじゃないかと推測します。

若気の至りとはいえ、あまりにその代償は大きい……と。

で、今回、また蒸し返されてしまったわけですが、ここまで集団で叩きのめすのはいかがなものかと。

一度失敗した人は、一生、表舞台に立つな……ということなのでしょうか?

悪人正機説ではありませんが、悪いことをしてしまった人にこそ、悟りのチャンスは訪れるんじゃないかな……と。

でなきゃ、芸術や文学の意味はありません。

芸術や文学は、善と悪のせめぎあいから生まれるものだと思っていますので、

善ばかりが叫ばれる今の時代のほうが、芸術的にも文学的にも、不毛な時代のように思えます。

 

今回問題になった方が、過去行った悪行はあまりに胸糞悪く、私的にも許せないことではありますが、

加害者の方が、「悪い心」と闘った末になにを得たのか。

それを拝見してからでも遅くはないと思うのです、石を投げるのは。