真梨幸子mariyukiko’s blog

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パクリか芸術か

news.yahoo.co.jp

 

定期的にニュースになる、この手の事件(例のエンブレム事件とか)。

でも、パクリといっても、偶然が重なっただけじゃないの?と証拠のまとめを見てみると、これが驚くほど、パクリそのまんま。

では、今回の件はどうでしょう……?と検索してみたら、

pillowycafe.com

あらまあ、、、、見事なパクリでございました。

元ネタは有名・無名問わず。いろんなところから画像をひっぱってきて模写しています。

 

 

オマージュだの再構成だのパロディだのいうなら、その人しか表現できないオリジナルな部分もあっていいはずなのに。

それすらない。

というか、同じ人が描いたとは思えないほど画風が多岐にわたり、

作品によって、江口寿史大友克洋鳥山明?と見間違えるほど。

で、ウィキを見てみたら、江口寿史大友克洋鳥山明に影響されているとか。

いや、影響というより、模写。。。

なるほど、だから、画風が統一されていなかったのですね。

 

模写や模倣を否定しません。

創作は、模写や模倣からスタートするものです。

ですが、それはあくまで「修行」であり「エチュード」。

練習作を自分の作品として売り物にしてはなりません。

それが、プロの矜持です。

切り貼りコラージュするにしても、元ネタがわからなくなるほど自分の個性で再構築するのがプロの仕事であります。

 

ですが、今回、事件になった方は、再構築以前の話でありまして。

誰が見ても、「丸写し」とわかる。

そして、あっけらかんと、元ネタをそのまま模写して発表し販売している。

たぶん、ご本人には罪の意識はない。

模写してなにが悪いの?

いえ、悪くはありません、個人で楽しむ分には。

趣味で楽しむ分には。

ご自分の部屋に飾っておけばなんの問題もありません。

 

 

芸術とは、創作とは……。

そんな大層なことを論じるつもりは毛頭ありませんが、

ただ、やはり。

「名前を伏せていても、誰が描いたのか分かる」のが、芸術家の真骨頂。

画風や作風こそが命です。

それを手に入れるまでの模写ならば、いわるゆる千本ノック。

自分だけの作風にたどり着くまでの修行。

でも、

模写を最終目標にしてはならないと思うのです。

 

追記。

今回の騒動、一番悪いのは誰?

それは、「ネットで流行っているから」と、安易にコラボしてしまった各企業と有名人たち。

模写してしまった作家本人は、もしかしたらまだ修行の段階で、千本ノック中だったのかもしれません。

そんなレベルの人を梯子に登らせた人たちのほうが、何倍も罪深い。

というか、作家の個性が磨かれていない未完成な(素人)作家を、こんな形で潰してはなりませんよ。。。。

 

追記2

問題のK画伯。

性別年齢は非公開なんですが、なんとなく、私よりちょっと年下のおっさんな気がするんだよな……。

絵のタッチからいって。

まさに、バブル期に流行った絵柄なんです。

ネットでは、「若い女性」というミスリードをしているんですが。

あのタッチは、バブル期を知っているおっさんのような気がしてならない。