いよいよ、平家滅亡です。
個人的には、平宗盛の往生際の悪さがどう描かれるか期待していたのですが、むしろカッコいい感じに描かれていて斬新でした。
当時の資料によると……。
壇ノ浦で次々と平家一門が入水。が、宗盛は「死にたくない」と醜態をさらし、見兼ねた母親の時子に「あんたみたいなみっともない息子は私の子ではない!」と見放され、「さっさと入水しろ!」と部下たちに海に突き落とされるも、肥満ゆえに体が沈まずしかも泳ぎが得意でまんまと助かってしまった。
捕虜として鎌倉に送られたときも、みっともなく命乞いを繰り返す。
という伝説を残しています。
他にも、他人の名馬を無理やり借りて自分のものにしてしまった事件、妹(徳子)との近親相姦説、実の両親は傘屋で清盛と時子の子供ではない説などなど、残念な逸話が多く残されています。
まさに、三谷幸喜作品にはうってつけの、ぼんくらキャラ!
ところが、ところが。
「鎌倉殿の13人」では最初から最後まで、憂いを帯びた悲劇の貴公子……という描写。そもそもキャスティングが小泉孝太郎。よく考えれば、ぼんくらキャラにはなり得ない。
もしかしたら、このキャスティングの時点で、新しい平宗盛像を構築しようとしたのかもしれません。
義経よりも宗盛のほうをカッコよく描いちゃうなんて、斬新すぎます、三谷幸喜先生!
(ただ、異様に子煩悩だったということだけは、今回も揺るがず)
さてさて。
いよいよ長すぎたゴールデンウィークも残り1日。
街には薔薇が咲き誇っています。
ゴールデンウィークが長すぎて、今頃メランコリックになっている人も多いのではないかしら。
五月病にならないように!