都心に、秘密の花園があります。
その名も、本郷給水所公苑。
この時期は、薔薇が見頃です!
都心の三大薔薇園のひとつなんですが、ほとんど知られていないという……。
超穴場です!
公苑のお隣にあるのが、こちら。
水道歴史館!
めちゃくちゃ展示が充実した施設なんですが、なんと無料!(よっ、太っ腹!)
水道といえば、玉川兄弟!
江戸時代の長屋もリアルに再現されています!
さてさて。
せっかく本郷にきたので、本郷ブラを楽しみましょう。
本郷には、昔のお屋敷がそのまま残っていたりして、情緒たっぷり。
文京区全体に言えるんですが、高台と坂下では、がらりと雰囲気が変わります。
長い坂をおりると、布袋さんのギターの模様のような入り組んだ路地が広がります。
この辺は、「菊坂界隈」とも呼ばれ、樋口一葉、石川啄木、宮沢賢治などの多くの文豪が暮らしていたことでも有名。
「文豪」が住んでいたと書くと、なにやら高級住宅地のように思えますが、ご覧の通り下町です。明治大正昭和初期は、ちょっといかがわしいお店なんかもあるような場所でした。
樋口一葉、石川啄木、宮沢賢治に共通するのは、生きていたときは「売れていなかった」という点です。ですから、こういう下町に住むしかありませんでした。
一方、同じく文京区住んでいた文豪、森鴎外とか夏目漱石は高台の立派な屋敷に住んでいました。
共通しているのは、本業も成功していて、副業の小説もバカ売れしていた点です。
風通しがよくて清々しい高台に住んでいた売れっ子と作家と、ジメジメした低地に住みながら貧困と病に悩まされてた売れない作家。
どんな皮肉か、お金に困って質屋通いしていた樋口一葉は、お札にまでなりましたからね……。
やはり、生きているうちに、才能は評価されたいものです。
しかし、このあたりの路地は素晴らしい。
あちこちに、最高のガーデンが!
さてさて。
今日は2万歩近く歩きましたでしょうか。
最後は、我が家の薔薇をご覧ください。
とてもいい香り。
芳香剤いらずです。