かなり久しぶりに、上野の不忍の池に。
蓮の海が広がっています。
圧巻です。
蓮の花は、朝に開いて午前中には閉じてしまうそうです。
なので、満開の蓮は見られませんでしたが、それでも美しかった!
蓮の撥水加工の見事さ。
この、中央に集まった雨滴に、助けられた動物や人間は多いと思います。
まさに、天然のコップ。
昔の人も、きっと、蓮の葉をコップに雨滴を飲んだはずです。
不忍の池に、蓮がいつ頃から群生しているのかはよくわかってないそうです。
気がついたら、蓮があったらしい。
不忍池は、縄文海進の名残り。
もしかしたら、その頃から蓮が群生していたのかもしれない。そんな妄想が止まりません。
都心では珍しい、縄文時代の風景がそのまま残っている奇跡の場所。
ちなみに、戦中は、不忍池は水田にされてしまったそうです。
戦後、改めて蓮を植て、今に至ります。
もう30年近く前の話ですが。
池之端にある会社に勤めていたことがあります。
その頃は、毎朝、不忍の池の辺を歩いて出勤していたのですが、蓮の記憶は一切ありません。間違いなく、満開の蓮も見ているはずなのに。3年間、通いましたから。
あの頃は、桜もろくに見ていなかったな……。
とにかく仕事が忙しく、風景や花や自然を楽しむ余裕がありませんでした。
年齢も理由かもしれません。
歳をとると、なんだか花が愛おしくて……。
でも、若い頃は、俗っぽいものばかりに心を奪われていました。
そのひとつが、「食欲」。
花より団子ってやつです。
ということで、蓮を堪能したあとは、近くの洋食屋さん「黒船亭」へ。
会社員だった頃、お給料日には必ず、ここに寄ってオムライスを食べていました。
私の数少ない贅沢。ご褒美でした。
ということで、本日も、オムライスを注文。
ああ。
あの頃と同じだ……!
ちょっと、感傷的な気分になってしまいました。
※不忍池の蓮の花は、8月中旬まで見頃が続くとのこと。
私も、早起きをして、午前中にもう一度行ってみたいと思います!