真梨幸子mariyukiko’s blog

【公式】真梨幸子(&マリモナミ)の最新情報

風水には鬼門はない

新型コロナに感染して三週間。

一昨日あたりからようやく嗅覚が戻ってきています。

その兆しは突然やってきました。

ある瞬間、香ばしいかをりが鼻腔に広がったのです。

すぐにわかりました。

「あ、モナミちゃんのうんちょだ!」

マリモさんとモナミちゃんのうんちょは微妙に匂いが違います。

モナミちゃんのほうが乳酸菌多めの匂いがします。

善玉菌が多いんだと思います。

同じご飯を食べていても違いがあるもんなんですね。

 

味覚に関しても、ほぼ戻りつつあります。

ただ、甘味に関しては相変わらず妙な感じで、あまり美味しく感じない。

(甘味の濃淡が分からず、なにを食べてもきーんという感じになるんです。わかりますでょうかね?)

おかげで、あんなに好きだったスイーツに関する欲望はかなり減りました。

塩味も相変わらず強調されるので、その料理が美味しいのかどうなのか判断がつかない感じです。

その代わりなのか、舌触りなどの食感がかなり敏感になり、歯応えがあるものやつるっとしたもの弾力があるものが美味しい。

「美味しさ」って、味覚だけではなく食感から得るものも多いんだと。

 

体調は戻りつつありますが、でも万全ではない。ぼんやりとした倦怠感がただよっています。

夜になると咳もひどくなり、腹筋が割れそうな勢い。

(それでも連載最終回を書き上げた私、偉い!)

人間、弱ると、見えない何かにすがりついてしまいたくなる。

確かに、去年から来年まで運勢が下がる時期ではありますが、それでもあまりにひどい。

歳のせいもあるけど、去年から健康面に打撃を受けっぱなし。

もしかして、家相が悪いのではなかろうか?

そんなことをふと思い、我が家の間取り図を引っ張り出しつくづくと眺めていると、

「げ。うちの玄関、裏鬼門じゃん!」

今更気がつきました。

漠然と南側に玄関があるのはわかっていたのですが、厳密に方角をみてみると、「南西」だったのです!

やばいやばい。だって、鬼門とか裏鬼門に玄関があるのは大凶とか聞いたことがある。

私の不調も、これが原因?

と、「玄関、裏鬼門」と検索して、動画やサイトを見まくりました。

どれも怖いことを言っています。開運グッズを買わなくちゃ!

と、ぽちりそうになったとき、

「鬼門とか裏鬼門などという〝家相〟は日本独特の考え。〝風水〟には存在しない」

という記述を発見しました。

さらに、

北東丑寅の方角でもあり、丑(牛)のツノと寅の牙を日本人がキャラ化したのが、いわゆる〝鬼〟。その鬼がいる場所ということで、北東が〝鬼門〟と呼ばれるようになる」

とも。

鬼と丑寅の関係はすでに知ってはいたんですが(拙著「カウントダウン」でも登場します)、まさか、鬼門もそれに因んでいるなんて。

つまり、「鬼門」って、日本独特の「だじゃれ」みたいなもんなんですよ。

もっといえば、なにかを売るためのキャッチフレーズ?

土用の丑の日はうなぎを食べよう……的な?

土用の丑の日のうなぎは、江戸時代、平賀源内が作り出したキャッチコピー)。

最近でいえば、恵方巻き。

関西方面で細々と行われた奇習が、いつのまにか全国区になりました。

某コンビニの戦略とも言われています。

「鬼門」「裏鬼門」もまた、何かを売るために誰かが作り出したものではないかと思われます。

何を売るため?

もちろん、厄除けグッズ、開運グッズを売るためですよ!

まさに、ザ・霊感商法

人類は、霊感商法とともに進化したのかもしれませんね。

あちこちに転がっています。

 

とはいえ。

「風水」でも「家相」でも、「玄関」が運気の肝だと訴えます。

とにかく、「玄関」を掃除しろと。きれいにしろと。

「玄関」が汚れていたら、どんな強運の持ち主もたちまちダウンしてしまうと。

で、私、玄関を磨き上げましたね。

玄関ドアも拭き、土間部分も拭き。そして見逃していた上がり框もピカピカにしました。

土間に靴は一足だけ、シューズインクローゼットの中も断捨離を決行。

そして、翌日。

なんと、「イヤミス短篇集」(講談社文庫)に久々に重版がかかりました!

しかも、そのタイミングで嗅覚も戻ってきたのです!

ちょっと、なにこれ。凄い。

厄除けグッズなんか買うまでもなく、掃除をしただけで!

つまり、そういうことなんですよ。

開運を左右するのは、「意識」なんですよ。

「健康になるぞ。金持ちになるぞ」と強く意識して身の回りのものを整えていくうちに、自然と運は開けていく。

(掃除や整理整頓をしていくうちに自然と気分が上がり、清潔を保つことで病気からも遠ざかる。体力気力が整うとおのずと仕事運金運も上がる。その考えこそが、まさに「風水」)

なにも、バカ高いツボやハンコを買う必要はないのです。

(私も龍の置物をぽちっとしそうになりました。弱っていると人間、藁にもすがっちゃうものなのよね。。。。それに付け込む人たちこそ「」だわ)

 

(人間も、猫のように今だけを生きていけばいいのにね。そしたら不安も恐怖もないわよ)