「鎌倉殿の13人」フライング視聴。
サブタイトルは「穏やかな一日」。
確かに、死人はでませんでしたが、なんとも切ない回でございました。
ある意味、これまでで一番辛く、心がかき乱された回だったかも。
歌人として開花する実朝の回ともいえます。
その歌心を支えるのは「恋」。
密かな恋。叶わぬ恋。さして、誰にも知られてはいけない、恋。
なんとなーく、「うん?もしかしてそうなのか?」と思える伏線は前々からありましたが。
やはり、そうだったんですね……。
ああ、なんとも切ない😣
実は失恋の歌と言われているあの有名な歌。
「大海の磯もとどろに寄する波われてくだけてさけて散るかも」
この歌に、こんなに切ないエピソードを絡めて創作するなんて。三谷幸喜さん、さすがです。
(今日も、本放送がはじまったらツイッターのトレンドランキング世界一になりそうです。もしかしたら、歴代一位の祭りになるかも?)
でも「歌」すなわち「文学」の深みと強さを感じた回でもありました。
政治的には足跡を残すことができなかった実朝ですが、彼が作った歌は残り、今も歌い継がれています。
北条義時を知らない人も、百人一首のあの歌なら一度は耳にしたはず。
そう、義時のシリに敷かれっぱなしの実朝ですが、歴史的にみれば実朝の勝ち!
それにしても、実朝の歌声の素晴らしいこと!
実朝を演じる柿澤勇人さんはミュージカルスターだそうです。
なるほど、この歌声を聞かせるためのキャスティングだったんですね!
ちなみに、今日はあの美女が特別ゲスト!
冒頭の奥女中に注目です!
追記。
ダークサイドに落ちた義時。
もう、真っ黒すぎて、今日なんて黒光りしています。
主役なのに、まるで悪役(ヒール)。
間違いなく、大河ドラマ史上、最も黒い主役だと思います。