いよいよ最終回。
今日は、朝からそわそわ。
で、いきなりの、超弩級の冒頭。
なんと、あの大物がゲスト出演!
そして、そして。
今日は、小栗旬の演技が素晴らしかった。
承久の乱まで生き生きとした悪役だったのに、その後は、まるで玉手箱を開けた浦島太郎のごとく一気に老けて衰弱。
小栗旬さん、減量もしたんじゃないでしょうか、うなじとか足元とか、本当に病人のそれ。
生にしがみつく闇堕ちの権力者に与えられた、最後の審判。それは最愛の姉による「優しさ」でもありました。
「小四郎、もうあなたは手を汚す必要はないのですよ。お疲れ様でした」という。
ある意味、政子が鎌倉の闇を排除する形になりました。
いつか義時に問われた「姉上は、鎌倉の闇を排除するためになにをしましたか?」の答えだと思われます。
それにしても、なんて静かで、なんて凄まじいラスト。
アガサ・クリスティーのミステリー的な要素もあり、ギリシャ悲劇を彷彿とさせる因果応報の要素もあり。
確かに、これは今までの大河になかったラスト!
しばらくは引きずりそうです。
慟哭。
「草燃える」の最終回の「祇園精舎の鐘の声〜」でも大泣きした記憶がありますが、このラストも素晴らしい!
ああ、一年間、ほんとうにありがとうございました!
心から楽しめました!
名作でした!
名場面が多すぎて、総集編の編集も苦労するだろうなぁ。
追記。
でも、本当の闇堕ちフィクサーは、どう考えても大江殿だと思うんだけど(笑)
頼朝や義時に、残酷な粛清を促したのは、どれも大江殿だしなぁ。
本当に報いを受けなくてはいけないのは大江殿だと思うんだけど、失明していた目は見えるようになるし、その最期も割と平和な大往生。しかも子孫は毛利家としてこの先、歴史上の重要な家系となります。
一番の勝ち組ですね。