私は中学生の頃から、十二指腸潰瘍に悩まされていました。
なにか大きなストレスがかかるたびに、激痛。
10年ほど前でしょうか。病院に行ったら、「ピロリ菌」の検査をさせられました。
みごとに陽性。
抗生物質で除菌することを強く勧められましたが、どうしてもその気になれず、今に至ります。
ピロリ菌。確かに、悪さはするけれど、ストレスがないときはいたって大人しい。
ヘルペス菌と同じで、免疫が下がっているとかストレスがたまっていることを警告してくれる存在でもあるわけです。
それを、そう簡単に殺菌していいものか?
「ピロリ菌は胃がんの原因になるので、殺菌することが望ましい」というのがつい最近までの考えでした。
へそ曲がりな私は、基本、(西洋)医学に対してどこか懐疑的です。
血圧やコレステロールが高かったら、ただちに薬を飲んで数値を下げろ……とか、
菌はくまなく除菌しろ……とか。
ひとつの側面だけを見て、「ヒール」または「エネミー」と決めつける。
悪魔のもうひとつの姿が神であるように、菌にも高血圧にも高コレステロールにも、いい面はあるんじゃないの?と。
あと、それまでヨシとされてきたものがNGとなるような事例もたくさん見てきたので、「こうすることが一番いい!」と言われても、「本当に? 10年後に覆されるんじゃないの?」と。
例えば、歯磨き。
10年ぐらい前までは、「食事をしたらすぐに歯磨きを!」が常識でした。
学校でも職場でも推奨されてきました。
でも、私は疑っていたんですね。だって、せっせと真面目に歯磨きする人ほど、虫歯に悩まされている。
一方、朝と夜の2回しか歯磨きしないズボラな私は、歯医者さんも驚くほど、歯が健康です。
「体質だよ」と一言で済ませされましたが、本当に体質だけ?
食後すぐに歯磨きすることが、虫歯を作っているんじゃないの?と。
だって、素人考えでも、食事して酸性に偏っている歯を研磨剤たっぷりの歯磨きで歯を磨いたら、歯にダメージがあるんじゃないの?と。
……実は、これが正解だったんですね。
食後すぐに歯を磨くことで、歯をさらに傷めていたのです。で、その傷んだところから虫歯菌が侵入する……と。
だから、今は、食後すぐの歯磨きは推奨されていません。
いまだに「ごはんを食べたら歯磨き!」の習慣がある人も多いかと思いますが、食後は、口の中をすすぐだけで充分。どうしても磨きたい時は、歯磨き粉なしで。
あと、盲腸。
人類にとっていらない臓器だから、とにかく排除しろ……という考えが長い間医学界を支配していたのですが、これも最近になって、「むやみにとらないほうがいい」という研究が発表されています。盲腸、実は細々と、ちゃんと仕事をしていたようです。
ということで、ピロリ菌です。
ピロリ菌が胃がんの原因になるとわかってから、「ピロリ菌撲滅!」運動が盛んでしたが、ここにきて、「いや、ちょっと待て」というような研究発表が相次いでいます。
実は、ピロリ菌、私たちの体を守ってもいたのです!
アレルギーや喘息を抑え、食道の炎症も防いでいた!
※ピロリ菌を除菌した人に、食道癌が多発している……というニュース、以前見たような気がします。
気になる方は、「ピロリ菌 食道癌」で検索を
さきほど、NHKスペシャルの「超進化論 微生物」でも取り上げられていました。
ああ、やっぱりね。
なにごとも、多面性があるんですよ。
悪い面ばかり取り上げて「排除せよ!」というやりかた、やはり苦手。
ということで、私はピロリ菌と末長く共生する道を選びたいと思います。
先祖代々受け継いできた、私の盟友ですもの。
おまけ。
大きな声では言えませんが、新型コロナのワクチンにも懐疑的な私です。
だって、遺伝子を操作するんでしょう?
なんか、絶対にヤバそうな気がして、……打ってません。
基本、引きこもり生活なので、必要ないかな……とも。
あと、超高血圧なので、とんでもない副反応が出そうな気がして、打つのをやめました。