明後日は、西村賢太さんの一周忌。
もう、一年。まだ、一年。
往年の小説家たちの無頼伝説は数多い。かの松本清張御大も、そうとうやらかしていました。
それに振り回される、編集者たち。
小説家たるもの、無頼でなくては。無頼でなくては、小説家にあらず。
ですが、今や、無頼派の小説家はほとんどいないんじゃないかしら。
めちゃ、常識人が多いと思います。
なんなら、編集者より常識人かもしれません。
(ここだけの話、編集者の無頼伝説のほうが多く聞く)
そんな中、西村賢太さんだけは、往年の「小説家」を貫き通しました。
(あれだけの非常識を貫くのは、並大抵の人にはできない)
まさに、ザ・小説家。
亡くなる時も、ドラマチック。
最後の、無頼派でした。
ですが。
実際の西村さんは、案外小心者で、常識派で、神経質で、そして潔癖症。
感性が敏感すぎるが故の、無頼だったのかもしれません。