「ウバステ」という小説を、「STORYBOX」(小学館)で連載中です。
この作品は、今までのイヤミスとはちょっと違い、人生の終盤へとさしかかった女性の「終活」がテーマ。
各章、昭和ポップスをタイトルし、それにちなんだエピソードで物語が進みます。
一章は、「木綿のハンカチーフ」
二章は、「22才の別れ」
そして、今まさに執筆中の三章は、
「ガンダーラ」(予定)です。
最も人口が多いとされる50代後半から70代をターゲットにした、ある意味ズルい企画。
企画したのは私自身ですが、でも、実は、「60代の高齢者を主人公にしたい」と最初に提案したときは、華麗に却下されたのですね。
でも、あれから数年が経ち、高齢者は増える一方。
どんどん人口比率を伸ばしています。
コマーシャルでも、生理用ナプキンよりも尿漏れパッドのほうが圧倒的に多い。
子供を対象にした番組ですら、サプリメントのコマーシャルが流れるほど。
書籍でも、「80代一人暮らし」的な本が売れています。
ファッション誌も「70代からの私服」的なものを特集し、
90代のYouTuberも人気を博しています。
人生百年時代、今や高齢者こそが消費の主役なのです。
若者が時代の主役だったのは遠い昔。以前は、小説でも「若者をターゲットにした作品を!」が主流でしたが、今は、時代遅れ。
だって、本を買って読む世代は、圧倒的に「高齢者」なんですから!
少子高齢化を嘆くばかりではなくて、人口が多く消費欲も旺盛な高齢者を時代の主役に据えて、意識を転換したら、もっと明るい未来も見えてくるのではないでしょうか。
なにしろ、今の高齢者が生み出したカルチャーは、凄いのです。
昭和時代に作られたものを見れば、それは一目瞭然。
昭和ポップスは、まさに、名曲の宝庫。
そんな思いで、「ウバステ」を書いています。
でも、ハッピーエンドになるかどうかは、未定。
さて。
殺人鬼フジコの衝動、インタビュー・イン・セル、三匹の子豚……に重版がかかりました!
あの女も、新しいカバーで展開中!
来週は、「4月1日のマイホーム」も発売されます。
来年は還暦を迎えるワタシですが、まだまだ消えませんよ!
さてさて。
世の中は、「結婚のありかた」について論争が巻き起こっています。
同性婚も認めるべき!と。
おひとりさまエリート(一度も結婚をしたこがない生粋のおひとりさま)のワタシから言わせれば、
「結婚なんていう制度じたいが、もう古くない?」ということ。
異性だろうが同性だろうが、結婚しても、離婚するものよ。
で、おひとりさまになる。
そう、人間、所詮、最後は一人なの。
ひとりで生きていく覚悟……みたいな教育をもっとすべき。
そして、おひとりさまに寛容な社会をつくるほうが先。
おひとりさま(特に高齢者)が、どれほど、迫害されているか。
おひとりさまの苦境がまったく話題にならないのが、そのいい例。
ワタシが死んで、いくらか財産が残ったら、
猫とおひとりさまのために使ってほしい。