仕事場として借りていた部屋、近々、引き払うことになりました。
理由は、ずばり、「騒音問題」です。
はじめは、そんなことはまったくありませんでした。
むしろ、静かな環境で「これだったら仕事がはかどる」と。
ところが、去年。最初の緊急事態宣言が発令された頃から、
じわじわと、騒音が。
平日の真昼間、
隣からギターの音が延々と聞こえてくるのです。
しかも、なにかメロディーになっているならまだしも、
ワンフレーズを延々と練習している。
もう、頭がおかしくなりそうでした。
「楽器可」のマンションなので、文句をいうわけにもいかず。
……たぶん、ステイホームで、
本来は出勤していた人が家にとどまり、ステレス解消でギターを弾きだしたんじゃないかと予想。
ステイホームで顕在化した騒音って、
日本中にありそうな気がします。
このままリモートワークが定着すると、
ますます昼間の騒音が問題になってくると思います。
そこで、重要になってくるのが
「壁」です。
集合住宅の場合、隣人と隣人をわける戸境壁は、
大きく分けて
「湿式壁」と「乾式壁」があります。
湿式壁は、コンクリートやモルタルなど昔ながらの材料で作られた壁で、遮音性に優れ、隣人が出す音はほとんど気になりません。
ただ、コストがかかり重量もあるので、低層マンションにしか使用されていません。
一方、乾式壁は石膏ボード。軽いしコストも低いため、主に高層マンションで使用されます。ただし、遮音性は悪いです。隣人の音は、かなり気になります。壁を叩くと、もろに隣に響きます(体験済み)。
私がタワマンが苦手なのも、この乾式壁が理由の一つです。
お家賃の高い、最新式のタワマンを借りていたことがあるのですが、かなり騒音が気になりました。
私自身も、「夜、キーボードを打つ音がうるさい」と、隣人に注意されたことも。
つまり、キーボードを打つ音すら、隣にまる聞こえなんですよ!
これには、驚きました。
というか、仕事ができない……。
このときは賃貸だったので、引っ越せばいいだけの話でしたが、
所有するとなると、話は別です。
すぐには引っ越せない!
ということで、マンションを購入するときは、「湿式壁」の部屋であることを条件の筆頭にあげたほど。
なので、自宅は今のところ安泰なのですが……。
ところが、ここ数年に建てられたマンション、低層であっても
「乾式壁」であることが多いのです。
「コストダウン」を狙ってのこと。
資材の高騰で、本来ならば湿式壁にしなくてはならいような物件も、乾式壁にしざるを得ないんだとか(不動産屋さん談)。
みなさん、部屋を借りるとき、買うとき、
「壁」に注目していますか?
リモートワーク時代、これはかなりの重要ですよ。
騒音問題は、殺人にも発展する、
最凶のトラブルです。
住民トラブルのキングといってもいいでしょう。
「壁」。
どんなに素敵な部屋でも、「壁」がぺらぺらだと
人生、詰みます。