38年前に放送された「2.26事件」に関する番組を見ました。
38年前といえば、私は中学2年生?
リアルタイムで見ていた気もしますが、改めて見ると、なんとも凄いドキュメンタリーでした。
なにしろ、当時の関係者本人、そしてその家族がまだ生存していて、生の声で当時のことを語っている。
そして、事件当時の関係者たちの電話肉声が「盗聴」という形で録音されていて、それがNHKに眠っていた…というのですから。
もし、2.26事件、クーデターが成功していたら?
もしかしたら、日中戦争は起らず、第二次世界大戦にも発展してなかったんじゃないかな…と。巻き込まれることはあっても。
そんなことを時々考えます。
2.26事件をものすごく簡単にいうと、
軍の中にあったふたつの派閥。
そのうちのひとつが皇道派で、政治の腐敗や社会の格差を正すのが目的でクーデターを計画。
で、もうひとつの派閥の統制派によって、討伐される。
これ以降、統制派の力が拡大、転げ落ちるように戦争への道と突き進みます。
…でも、こうも考えます。
仮に、2.26のクーデターが成功しても、結局は戦争になって(たぶん、対ソ連)、で、負けて、ソ連の力にねじ伏せられて日本は共産主義社会になっていたかも。
ところでところで。
2.26事件でも大きな舞台装置として登場する赤坂の料亭「幸楽」。
戦中にB29の攻撃にあい全焼。
戦後はホテルニュージャパンとなり、そしてあの大火災が起き、長い間廃墟のまま放置されるも、今は外資系の立派なビルになっています。
料亭→空襲で全焼→ホテルニュージャパン→火事→廃業→放置→外資系ビル
短い間に、これだけ流転している一等地も珍しいです。
元々は、なんだったんだう? と江戸時代の地図を見てみると、どうやら溜池のほとり。あのあたりは、江戸時代は細長い溜池(ひょうたん池)で行楽地として栄え、そのほとりにはお茶屋さんもたくさんあったとか。
溜池か…。やっぱり、「土地」の癖というやつでしょうか。
いろいろと考えてしまいます。