真梨幸子mariyukiko’s blog

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鳩と霊

今、とある実話怪談を読んでいて。

「鳩が集まるところには、霊も集まる」という一文が。

気になって「鳩、霊」で検索すると、体験談が次々と!

 

で、思い出しました。

四年ほど前のことです。

X市のマンションを売却し、残ったのは、山のような本とどうしても捨てられないあれこれ。

自宅に運びたくても、自宅はもうすでに荷物がぎゅうぎゅう。

これ以上は無理と、別に借りることにしたんです。

せっかく借りるんだから仕事場にもしようと思い、

眺めのいい物件を探しました

そして、見つけました。

住所は千代田区番町、皇居にもほど近い超一等地に経つ、高級マンション。

そこのワンルームが相場より安く出ていたんです。即決。

まあ、有頂天でしたね。

「憧れの番町に、(仕事部屋のワンルームとはいえ)部屋を借りられる身分になったんだ!」と。

 

ところが、その部屋は、内見のときから気になることがありまして。

臭い。

なんだかよく分からないのですが、

スパイシーな臭いがするんです。

体臭のようでもあり、カレーのスパイスのようでもあり。

前に社員旅行でいった東南アジアの空港を彷彿とさせるような、そんな臭い。

空気清浄機、芳香剤、消臭剤、いろいろと買ってみましたがダメ。

スパイシーな臭いが部屋に染み付いている。

その部屋にいると、私の体にまで染み付いてしまいそう。

でも、その部屋を訪れた人は誰もが「なにも臭わない」っていうんです。

 

なんだか、足が遠のきました。

たぶん、日本で一番の一等地、そして一番の眺めであるはずなのに、その部屋にいることが苦痛になっていったんです。

 

しかもです。

その部屋のバルコニーは、ちょっと油断すると鳩のフンだらけになるんです。

フンが山盛りになるんです。

鳩の鳴き声もすごい。

でも、鳩を実際に見る機会はなく。

鳩の気配がしたと思い視線をバルコニーに移しても、なにもいなんです。

残されるのは、フン。

そして、私は、掃除に明け暮れました。

フンを掃除するために通っていたようなものです。

 

その部屋は、一年を待たずに退去しました。

 

そして、思いました。

「賃貸でよかった。もし、買っていたらえらいこっちゃ」

 

ところで、最近、こんなニュースがありました。

www.tokyo-np.co.jp

 

日本人戦没者だと思っていたら、日本人は一人もいなかった(フィリピン人だった)というお話。

 

鳩の被害がひどかったマンションの近くにも

戦没者墓苑がありましたが、

調べると、フィリピンで収集された遺骨が収められているということです。

 

もしかして。

フィリピン人戦没者の溜まり場になっていたのかもしれません、あの部屋。

縁もゆかりもない日本に連れてこられて、

「祖国に帰りたい」と、嘆きながら彷徨っているのかも。

 

残穢 -住んではいけない部屋-

残穢 -住んではいけない部屋-

を、Amazon primeVideoで視聴。

 

 

事故物件かどうか。

今は告知は義務ですし、「大島てる」もありますので、事前に知ることができます。

とはいえロンダリングされている場合もあるので、運悪く、それとは知らず事故物件を掴まされることも。

「でも、新築なら安全よね?」

いえいえ。

建物(ハード)は新品でも、その土地が持つ「念」(ソフト)のことを忘れてはなりません。

 

「私的怪談」でも少し触れましたが。

以前住んでいたX市のマンションの話です。

そこは新築の分譲マンション。

 

今から約20年前。

お盆休みの最終日。

暇をもてあそび、冷やかしでモデルルームを見て回っていたところ、

気がつけば、購入の申し込みをし、さらには手付けの十万円を払っていました。

そう。その日の朝までそんなつもりはまったくなかったのに、

その日の夕方には、マンションを購入していたという、

なんとも恐ろしい衝動買い。

 

ミイラ取りがミイラに。

あるいは、飛んで火に入る夏の虫。

 

でも、そのマンションの立地は最高でした。

駅近で、商業施設も徒歩圏にそこそこある。

部屋も最上階で、しかも三方に窓があり景色も日当たりも抜群。

間取りも気に入りました。

なにより、家を所有するという満足感と優越感で、私は身も心も満たされました。

住宅ローンの不安はありましたが、そんなのは満足感と優越感が吹っ飛ばしてくれました。

 

そんな私のキラキラとした心に影が差したのは、

半年を待って、ようやく入居したときのことです。

エアコンの取り付け業者のおじさんがやってきました。

部屋に上がるなり、

「いい部屋ですねー、すごく眺めがいい」

と、お褒めの言葉。

「えー、そんなことないですよ」

などと、謙虚に否定しながらも、その唇はニヤニヤと綻ぶ。

「そうでしょう? すごいでしょう? 私が買ったんですよ! この私が所有者なんですよ!」

と、今にも言葉が飛び出しそうになります。

と、そのとき。

「あれ? この部屋……」

おじさんの顔が、突然強張ります。

「ここって、まさか……」

ぶつぶつ言いながら、窓の風景を見渡すおじさん。

「……なんですか?」

気になって訊くと、

「いいえ、なんでもありません」

と、おじさんは急に、口を固く閉じてしまいました。

当初の馴れなれしい様子はどこへやら、突然、無口に。

そして、手早く工事を終えると、

逃げるように部屋を出て行きました。

 

気になりました。

 

が、新築のマンションライフに酔う私は、おじさんのことは数時間後には忘れていました。

 

でも。

暮らしているうちに、

違和感が、じわじわと忍び込んできたのです。

まずは、夜な夜な聞こえる、赤ちゃんの泣き声。

寝室のベッドで寝ていると、微かに聞こえるんです。

火がついたように泣き叫ぶ赤ちゃんの泣き声が。

隣の部屋の赤ちゃんかな?と思ったんですが、

その部屋は独立していて、隣とは接していません。だから、お隣ではない。

じゃ、下の住人? 

それとも、換気扇を通して、まったく関係ない部屋から声が流れてくる?

ときには、

ぼそぼそとした話し声も聞こえてきて、

(女性と男性がなにか会話しているような)

あげくには、上から誰かが歩くような足音まで。

最上階なのに!

マンションの騒音問題は、一筋縄ではいきません。

いろんな音が増幅されて、想像してもないようなところから聞こえてくる。

上から聞こえたはずなのに、実際は階下の、全然関係ない部屋から……とか。

いずれにしても、

集合住宅に住んでいる以上、

騒音問題は避けては通れない。

だから、私も気にしないことにしたんです。

 

ところが、ある日、

明らかに部屋の中から聞こえてきたんです。

かりかりかりかりかりかり」という音が。

その音には数ヶ月悩まされましたが、

あるとき、整理ダンスの引き出しを開けたら大きな髪切虫が飛び出してきて

こいつが「かりかりかりかりかり」の原因でした。

この体験は、せっかくなので

孤虫症 (講談社文庫)」のモチーフにしました。

さらには、

馬鹿でかい「ナナフシ」、「ヤモリ」まで目撃。

「なんで? 新築のしかも最上階なのに! 普段、地上でも見ることがないヤモリとナナフシがいるのよ、この部屋には!」

怒りと恐怖で我を忘れそうになりましたが、

それでも、新築マンションライフを堪能していた私。

 

そんなこんなで、

2年が過ぎた頃。2000年頃でしょうか。

ネットでは匿名掲示板が大流行り。

私もこそこそ覗いていたものですが、あるとき、

その掲示板で、「あれ?」と思う書き込みを見つけました。

話題にしているのは、どうやらX市の怖い話。

しかも、うちの近所の話じゃないか?

いや、もっといえば、うちのマンションのことじゃないか?

そう、まさに、うちのマンションのことを話題にしていたのです。

『あのマンションの住民、知らず住んでんだろうか』

『そりゃそうでしょう。知ってたら、住まないでしょう』

的なやりとり。

心臓ばくばく。鳥肌ぶつぶつ。

「なに? なんなの? なにを知らないっていうの?」

 

つまり、こういうことでした。

全国的にも有名なある事件。

その舞台になったのが、まさに、うちのマンションがあった場所。

事件現場になった建物を取り壊して、建てられたのが、今のマンション。

「ひぃぃぃぃ」

変な声が出ました。

その事件のことはよく覚えています。

だって、連日報道していましたから。

「いやな事件ね。被害者たちがかわいそう」と母とも話していました。

その事件現場が、まさか、ここ?!

 

しかもです。

そのマンションだけでなく、

徒歩圏に「幽霊マンション」と言われる物件が複数。

どうやら、土地そのものにいわくがありそうなんです。

昔、その近くを流れる川は真っ赤に染まっていた……なんて都市伝説まで。

その川の近くでは、不思議な殺人事件まで起こっています。

 

だからといって。

ローンを抱えたまま、引っ越すわけにもいかず。

結局そこには15年以上住みました。

いろんなことがあった部屋でしたが、

でも、あの部屋に住んでいたからこそ、

「孤虫症」でデビューすることができ、

そして、「殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)」が生まれ、そしてプチブレイクすることができました。

 

ある人が言っていましたが。

事故物件は、水商売家業と相性がいいそうで。

役者さんや飲食関係の人は、わざわざ事故物件に住むんだそうです。

運気を上げるために。

小説家も、いってみれば水商売。

あの部屋のおかげで、今があるのかもしれません。

 

つまり、

「相性」なんだと思います。

いわくつきでも、その「いわく」と相性がよければ、

むしろ運気が上がる。

なんの「いわく」がなくとも、相性が悪ければ

不幸続き。

 

そんなことを思いながら、

残穢 -住んではいけない部屋-」を楽しみました。

 

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日本最恐の……

物心ついた頃から、夜は一人で留守番をしていました。

母が、夜の仕事をしていましたので。

それを苦に思ったことはなく、むろし開放感に浸っていました。

なにしろ、好きなテレビ見放題。

そんな私が、あるときから、テレビが怖くなったことがあります。

そのときの記憶というのが、こんな感じ。

夏。

母が仕事に出かけてすぐの頃、テレビを見ていたら、突然、特番ニュースに切り替わる。

それは、鬱蒼とした森。

で、記憶が飛び。

次の記憶は、新聞の一面。

その見出しは

悲劇嘆きのスカート」

場所は、鬱蒼とした森のようなところ。その一本の木に、スカートが絡まっている。

暗転。

 

なんだかよく分かりませんが、

それ以降、新聞とテレビがひどく怖くなり、

一人で留守番するのが苦痛でしかたなくなって……。

その頃です。

黒い殺人鬼に追われる悪夢を頻繁に見るようになったのは。

それから逃れるように、私は外に出て、街を徘徊。

夢遊病の発症です。

 

 

この一連の記憶を、ずっと夢か記憶違いだと思っていました。

だって、

この記憶は、小学校に上がるか上がらないかの頃。

そんな幼い私が、新聞の見出し「嘆きのスカート」を読めるはずもなく。

 

でも、大人になってもずっと気になっていたんですよね。

あの記事はなんだったのだろう?

少なくとも、私はあの特番のニュースと新聞にせいで、森が大の苦手になり、林間学校に行った時も、軽くパニックに陥りました。

つまり、トラウマを植え付けられたのです。

そこまで強い印象を与えた記憶が、「夢」や「記憶違い」のはずはない……と。

記憶をよくよく辿ると、

それは、飛行機墜落事件のようでした。

それで、調べてもみたんです。

その頃(1970〜1971年)に飛行機墜落事故は起きてないか?と。

でも、該当する記事は見つからず。

やっぱり、夢か?

 

その体験をモチーフにしたのが、「カンタベリーテイルズ」という短編。

 

が、数年前。

とうとう、あの記憶が現実だったことがはっきりします。

怖い話を求めて、サイトをさまよっていたとき。

「日本最強の心霊スポット」というのを見つけました。

それが、雫石の森。

「あ」と思いました。

記憶が反応しました。

「あのときの、森だ!」

そして、「雫石の森」を検索すると、

全日空機雫石衝突事故」という事故に由来することが分かりました。

 

1971年(昭和46年)7月30日、全日空の旅客機と自衛隊の戦闘機が空中で接触し、乗客155名と乗員7名の計162名全員が死亡した……という大惨事です。

こんな大惨事なのに、なんでそれまで検索することができなかったのか。なんでそんなに話題にならないのか。

たぶん、1985年(昭和60年)8月12日日本航空123便墜落事故影に隠れてしまったのかもしれません。

いずれにしても、大惨事です。

旅客機は空中で分解し、乗客乗員は全員、空から森に叩きつけられた状態で亡くなっています。

デリカシーと配慮に欠ける当時のニュースや新聞ですから、その様子をあますことなく流したのでしょう。

ご遺体の様子も。

それを見た幼い私が夢遊病になるほどの、ショッキングなシーンも。

 

その森が、今では、

日本最強(恐)の心霊スポット。

もし、それが本当ならば、

きっと、成仏できない魂がその地に留まっているのでしょう。

「思い出して」と。

1985年日航機事故のことは、毎年話題になりますが、

1971年全日空機事故のことは、ほとんど話題にもなりません。

一時はそのことを隠そうとしていたんじゃないかと疑ってしまうほど、マスコミもスルーしてきました。

 

 

まったく忘れられるよりは、

「日本最強(恐)の心霊スポット」という形で語り継がれるのもありなのかな……と思いつつ、

でも、やっぱり、「恐い」ではなくて、

「安らかにお眠りください」と手を合わせるのが筋だと思うので、

こうやって、このブログに書くことにしました。

 

合唱。

 

 

追記。

今でも、

飛行機から人が次々と落ちる夢や、飛行機が目の前で墜落する夢をよく見るのですが、やはり、この事故のイメージが強烈に残っていたんでしょうね。

その夢を見た翌日は、一日中、気持ちが重い。

そして、

いまだに森や山が猛烈に苦手で、それを画像で見ただけでも吐き気がするほど。

 

 

でも、これからは、そんな状態に陥ったらお経を唱えることにします。

 

 

尿漏れパッド

 

ちょっと、下ネタになるのですが。

しばらく、お付き合いくださいませ。

 

私、三年前に女を卒業しました。性転換をしたわけではなくて、閉経したのです。

「女」というのが、子供を産む器官ならば、もう私は「女」ではないということです。

 

それまでは、なんとなく怖かったんです、閉経が。

でも、今思うと、なにをそんなに怖がっていたのか。

女でなくなる恐怖ってなに?

 

で、結論から先に言いますと、

女を卒業して、私、ようやく「人間」になったんだな……と。

恐怖はどこへやら、開放感のほうが大きいのです。

その最たるものが、

「生理」に振り回されなくていい。

「生理」を気にしなくていい。

 

それまでの人生、「生理」で失敗しないように……というのが最重要課題でした。

私、初潮が早かったので(小学四年生)、

小学校の頃は、生理用品を忘れても周囲に借りることができず。

相談することもできず。

かなり、孤独でいやーな思いをしました。

 

白いスカートやパンツなんか、履けるはずもなく。

鞄の中に隠し持つ生理用品が、いじわるな男子によって暴かれないか、そればかりが気になって。

 

大人になってからも、難儀は続き。

旅行の予定を立てるときだって、お友達の家にお泊まりするきだって、

「生理」の予定日が基準。

生理休暇なんて、恥ずかしくてとったことありません。

(その申請を、男性の上司にしなくてはならなかったので)

大量出血と腹痛で、ふらふらになりながらも仕事をしてましたっけ。

白いスカートやパンツも、相変わらず怖くて履けない。

とにかく、「失敗」が恐ろしくて恐ろしくて、たまらなかったのです。

 

そんなこんなで、50歳を迎え。

不順だったものがさらに不順になり、ついには完全にこなくなりました。

そのとき、感じたのは喪失感なんかではなくて。

「やったー」でした。

だって、旅行も好きなときに行けて(猫がいるので、結局行ってないけど)

白いスカートもパンツも履けるんですよ!

「失敗」の恐れから解き放たれたんですよ!

この開放感たら!

 

まあ、中には、閉経したことで

「女として見られなくなる」と嘆く方もいらっしゃると思うんですが

(私もそう思っていました)、

そもそも、私、それ以前からあまり「女」として見られてないし。

女を武器にするような職業でもないし、

女としてみられたい相手がいるわけではないし、

それに関しては、喪失感ゼロ。

 

が、弊害もありました。

エッチな映像や動画を見ても、ただの「交尾」にしか見えず、

セックスが絡むような恋愛感情とか、想像することもできなくなりました。

ミスリテー作家としては、かなりヤバい。

だって、事件は大概、「痴情のもつれ」で起きますから!

それを想像できなくなるということは、小説を書く上では、「喪失感」はありました。

 

それでも、

「開放感」と「自由」のほうが大きいですけど。

 

そして、思いました。

男性は、死ぬまで現役でいなくちゃいけない。

これは、なかなかに辛いことなんでは?

一方、女性にはちゃんと「卒業」がある。

次世代の人生がある。

女でよかった!と。

 

が、こうも思いました。

高齢化社会、これからますます閉経した女性が増えると思うんですが、

これは、日本史の歴史、いや人類史上、初めてのことなんじゃないか?と。

動物として、子孫を残すということは最重要使命なんですが、

その機能を終えた女性がどんどん増えて、

しもかしたら、生殖可能な人口を追い越してしまうかも。

これは、新しい時代の到来なのでは?

 

それをいち早く察知して、次の新しい時代に向けて走り出しているのが、

ここ数年、コマーシャルでよくみかける

「尿漏れパッド」

これ、私が若い頃は、ありませんでした(あったとしても、かなりの少数派)

「尿漏れパッド」を販売しているメーカーは、

「生理用品」も販売しているメーカーで、

完全に、次世代に向けてシフトしてきている。

 

私はまだお世話になっていないのですが、

いつか、お世話になるんだろうな……と思いながら、

コマーシャルを見ています。

そして、いつかは、オムツのお世話に?

 

でも、それまでの間、

「パッド」も「ナプキン」も必要のない、

この自由で快適な生活を堪能しようと思います。

 

 

追記。

 

閉経女性がますます増えるこれからの時代、

「小説」や「ドラマ」や「漫画」も、

内容をシフトしていかなきゃいけないのでは?と。

 

私の予想だと、

恋愛ものとか、エロいものは、だんだん少なくなってくるんじゃないかと思われます。

それを熱烈に好む現役女子が減っていくので。

 

じゃ、代わりになにが求められるの?

……よく分かりません。

ただ、過去を参考にできない、

とてつもなく新しい時代がやってくることだけは確か。

 

追記2。

 

いや、でも、ちょっと待って。

閉経すると、女性ホルモンは減少します。

相対的に、男性ホルモンが増える。

男性ホルモンは性欲を司っているので、異様に性欲が強くなる閉経女性も出てくるのでは?

それとも、

普通におっさん化した女性が増えて、

時代小説や戦闘モノや自己啓発ものが求められるようになるのかしら。

 

 

 

私なら、どうする?

猫(ブリテッシュショートヘア)ブログをいくつか、こっそり覗いています。

どんなふうに猫さんと暮らしをされているのかしら。

どんなふうに猫さんと接しているのかしら。

そんな好奇心から。

 

そんなブログの中で、

ほぼ毎日更新されている方がいらっしゃって、

その方は、私と同じお一人様の女性、

私より少し年上で、仕事もリタイアされて、

猫と犬と友人たちに囲まれて、

とても充実した定年後生活を送ってらっしゃっていたのです。

その様子が楽しくて、うらやましくて、

私の殺伐した生活になにか潤いになるんじゃないかと、毎日のぞいておりました。

 

ところが、その方が、ここんところ体調が悪い。

足?の手術をして退院したあたりから、ひどく胃痛を訴えていました。

十二指腸潰瘍持ちの私ですから、その辛さは痛いほどわかる。

でも、その症状はなにか違う気もする。

気になっていたところ、

先日、「ガン」(ご様子から、たぶん末期ガン)であると、ブログで告白されました。

ご本人も青天霹靂だと思いますが、私もかなりの衝撃を受けまして。

お会いしたこともない、メールでやりとりしたこともない方ですが、

私は一方的に、ご近所の素敵なお一人様……という認識でいましたので、

身内に起きたときのように、衝撃を受けてしまったのです。

それまでお元気で楽しく暮らしていたのに。

……ガンって、そんなに突然やってくるの?

 

そういえば。

母の体調も今年に入ってから、すこぶる悪い。

入退院を繰り返しているんです。

今年に入って、心臓の調子が悪い……ということで救急車で運ばれたことをきっかけにして、次から次へと病に襲われています。

心臓に水がたまっているからそれを抜く……はずが、

虚血性大腸炎が発症して入院。

そんな感じで、

退院したかと思ったら、入院。

私はこっそり、

「鎮痛剤」かなにかの副作用なんじゃないかと疑っております。

そう、最初に入院したときに処方された薬の副作用で、あちこちにダメージが。

 

モナミちゃんにも、似たようなことが。

我が家に迎え入れた3日後ぐらいに、

近所の動物病院で健康チェックをしてもらったんです。

そのときのチェックではまったくの問題なし。

花丸の健康体だったのに、その夜から突然、具合が悪くなったのです。

大食いのモナミちゃんが一切食べなくなり、下痢ピーになり、ずっとうずくまって。

私は、健康チェックのときにうけた、虫予防の薬がいけなかったんじゃないかと、こっそり思っています。

モナミちゃんにはまだ早かったんじゃないか?

病院にいっても、さらに薬を処方されるだけで、

まだ3ヶ月のモナミちゃんに、こんなに薬を与えて大丈夫なのか?と不安が募り。

なので、実は、処方された薬は与えませんでした。抗菌剤と鎮痛剤。

特に鎮痛剤の怖さを知っていましたから、3ヶ月のモナミちゃんには怖くて使えなかった。

この判断が正しかったのかどうかは分かりませんが、結果的にモナミちゃんは元気になりました。

モナミちゃん、薬ではなく、自身の自然治癒力で頑張ってくれました。

ただ。

今回は結果オーライだったんですが、これから先、様々な病気にぶつかったとき、どうするのか?

やはり、専門家の言うことはちゃんときいたほうがいいんだろうな……とか、

でも、専門家によっても意見がいろいろとあって、どれを選択すればいいのか分からない……とか、もう、とにかくカオス。

これが、自分の体なら、

「薬には一切頼りません。化学療法もしません。自然治癒力で頑張ります。それで死んだら、それが私の寿命なんだと思います。諦めます」

と、きっぱり宣言することもできるんですが。

事実、高血圧診断を受けて降圧剤をもらったときも、三日は続けましたが、あとは飲むのをやめました。

だって、なにかの記事で、お医者さんが絶対に飲みたくない薬のひとつに、降圧剤があったものですから。

 

でも、です。

これが他者の命となると、そう簡単に割り切れない。

 

母も、

詳しいことは聞いていないんですが、たぶん、今、薬漬けだと思います。

「薬、やめたら?」とはとても言えない。

だって、母は元気になることを信じて、真面目に薬を飲んで、治療を受けているんでしょうから。

 

ところで。

ここ数日、ガンを突然発症した方のブログをいろいろと巡っていました。

すると、ガンを告知される前に、必ずその前兆がある。

それは、体の不調。そして、病院からなにかしら薬を処方されている。

または、手術をしている。

ふと思いました。

もしかしたら、それがトリガーになって、ガンを発症してしまったんじゃないか?と。

ガンが原因で体調を崩したのではなく、

他の病気で処方されたなにかの薬とか、または処置がトリガーになって、免疫力が落ち、ガン細胞が増殖したんでは?と。

 

例えば、発熱。

これを抑えるために解熱剤を飲んだことがトリガーになることもあるんじゃないか?

なんでも、ガンは熱には弱いんだそうです。

だから、がん細胞が増殖しそうなときは、免疫機能が働き発熱する。

風邪でもないのに発熱したら、そりゃ解熱剤を飲みますよね、とりあえずは。

でも、その行為が、もしかしたら悲劇のスイッチを押すことになるんじゃ?

 

痛みもそうです。

痛みは、体が頑張っている証拠です。

免疫機能がフルで働いているから、痛みを感じる。

それを鎮痛剤で抑えたら?

免疫機能が落ちて、結局、病が勝つだけです。

三年前、謎の筋肉痛に見舞われ、

1ヶ月ほど鎮痛剤漬けになったとき、

青あざのような湿疹?が顔中にできて、

恐ろしくなり、鎮痛剤をやめました。

痛みを我慢しなくてはなりませんでしたが、

鎮痛剤をやめて漢方薬に替えたのが功を奏したのか、

一週間後には嘘のように痛みは引きました。

 

 

高血圧もそうです。

なにかしらの必要があって、血圧が高くなっているんです。

血の巡りが悪るくなったから、

もっといえば血流を増やす必要があるから血圧が上がる。

でないと、体の隅々に血液が行き渡らず、重篤な状態になる。

それを無理やり降圧剤で抑えたら、かえって悪いことになるような気がして、私は降圧剤をやめました。

降圧剤を飲むことで脳の血管がつまる脳梗塞を引き起こす副作用も

多く報告されているからです。

なにより、降圧剤を飲むと、仕事になりません。

頭がぼーとして。これじゃ、失業してしまいます。

なので、今、

なぜ体が血圧を高くしようとしたのか、

なぜ、血の巡りが悪くなったのか、

その原因を探りつつ、生活を改善しているところです。

 

食欲がよなくるのも、そう。

断食は、体の毒素をだすために最も効果的な方法です。

いったん食べ物を断ち、体の中を浄化する。

また、食べ物を「消化」するには大きなエネルギーを要します。

そのエネルギーを、病と闘うために使う為でもあります。

なのに無理やり食べ物を摂取したら、体も無駄なエネルギーを使うだけ。

しかも、毒もたまり、

かえって、体力がなくなります。

 

人間の体は、

常に、健康を保つため、

または健康体に戻すために、休みなく必死で闘っています。

不摂生な生活を送ったり加齢で血の巡りが悪くなった場合は血圧を上げ、

日々体の中で生まれるがん細胞、そして外から侵入してきたウィルスや菌を退治するめために、発熱する。

それを「病気」だと診断し、無理やり薬で正常値に戻したところで、体はかえって悪くなるんじゃないか?と。

西洋医学は、

「味噌汁が辛かったら砂糖を入れて、辛さを誤魔化す」的な方法で病気を治そうとします。

全体を見ず、目の前の不調だけを見て、それを治療しようとする。

その結果、様々な歪みが生じている気がしてなりません。

味噌汁が辛かったら、水を入れるか、または作り直すのが本来のやり方です。

 

そういえば。

前述の記事で、

「末期ガンになったら、抗がん剤などの化学療法を受けるか?(ガンと闘うか?)」と

お医者さんに質問したところ、「しない」という回答が多数でした。

お医者さんは分かっているんでしょうね。

でも、お医者さんもお医者さんで、

目の前で苦しんでいる患者を前にして、なにもしないわけにはいかない。

ウィルス性のインフルエンザに効かないことは分かっていても、

「なにか薬をくれ」と訴える患者の要望に従って、

「抗菌剤(抗生物質)」を渋々処方するお医者さんも多いと聞きました。

 

 

さて。ここで、タイトルの

「私なら、どうする?」です。

私が末期ガンを告げられたら。。。

治療は諦めます。

潔く、死にます。

というか、どうせ死ぬなら、

死に支度の猶予をくれる「ガン」がいいとすら思っています。

 

が、そのときが現実にきたら。

「いやだー、死にたくないー、化学療法でもなんでもするー」

と往生際悪く、いろんなことを試しそうです。

 

人間ですから。