そういえば、「アニサキス」を「アニキとキス」とずっと間違えて覚えていた知人がいました。
さて。ここんところ、芸能界では「アニサキス」被害が蔓延しているらしいです。
なんでも、寄生虫の被害は、ここ数年ウナギのぼりで増えているんだとか。
その原因のひとつが、「油断」。
日本の環境衛生がよくなりすぎて、寄生虫は過去の遺物だと考える人が多くなり、危機感がなくなったのが原因です。
寄生虫が身近だった頃は、それこそ、一人一人が身を守るために慎重でした。肉や魚を切るまな板と野菜を切るまな板を別にするとか(もちろん、包丁も)。
イカやサバを生で食べるときは、よくよく観察して虫(アニサキス)を一つずつ除去していくとか。
一般人でも、このぐらいのことは最低でもやっていたんですが、今は、そこまでやりませんよね?
ケッペキショウな私は、包丁やまな板は素材ごとに分けてますが、それを見た知人に「やりすぎ」と呆れられたものです。
私からいわせれば、生肉をカットしたまな板や包丁を使って、サラダ用の野菜をカットする人の料理なんか、絶対、食べたくないですけどね!
(以前、そんな話を担当さんとビストロでしていたら、隣に座っていた見知らぬマダムに、「その通り! 肉魚と野菜は分けないと、食中毒になるわよ。私の友人も先日、それで食中毒になったもの」と、賛同をいただきました)
で、話題のアニサキス。
アニサキスは、本来、ヒトには寄生できないんです。
だから、うっかりヒトの胃の中に入った場合、必死で抗うんですね。
胃を破って、逃げようとする。それが、激痛なんですよ、人間にしてみれば。
なので、アニサキス、痛いですけれど、人間の体内で生きることはありません。
怖いのは、人間の体にすんなり寄生してしまう、豚肉とかに寄生しているアレです。
……詳しくは、拙著「孤虫症」をごらんください。
この時期こそ、「孤虫症」ですよ!
ミステリーを楽しめて、なおかつ寄生虫の勉強にもなり、さらにダイエットにもつながるという、一粒で三度美味しい小説です。
といいながら、私は二度と読み返したくないですけどねw
ということで、ちょっと宣伝でした。