「カネミ油症事件」というのをご存知でしょうか。
55年前に起きた、食中毒事件です。
健康にいいとされた「ライスオイル」にPCBが混入、油を使用した多くの人が食中毒を起こし、奇病が大量発生します。さらに食中毒患者から真っ黒な赤ちゃんが生まれ、社会的に大問題になりました。
そう、その世代だけではなくて、次世代まで続く猛烈な「毒」。
なんと、孫の世代まで、続いているというのです。
正直、この事件、忘れてました。
今も苦しんでいる方がこんなにいるなんて……。
PCB毒は、分解されないんだそうです。だから、次の世代まで影響する。
なんで、こんなものを人類は作ってしまったのか。
PCBは、「夢の技術」として、一時期は大変ありがたがっていました。
日本でも推奨されていました。
ところが、カネミ油症事件をきっかけに、PCBの闇の部分が明らかになるのです。
そして、日本では1972年に生産・使用が禁止されるのですが。
なんと、PCBが各工場から海に排出されていたことが明らかになり、日本中パニックになりました。
これは、よく覚えています。私が小学校低学年の頃、「魚を食べるな!」という運動が巻き起こり、お寿司やさんが大打撃。魚の代わりにサラダを巻いた「サラダ巻き」が登場したからです(諸説あり)。私がお寿司やさんではじめて食べたお寿司が、まさに「サラダ巻き」。今もサラダ巻きは大好きです。
さて、そのとき海に排出されたPCB。
今はどうなっているかというと、こんなことになっているようです。
PCBは、海に流しても分解しない。
なので、汚染された土を回収して、コンクリートで固めるしかない。
そうしてできたのが、広大な「PCB」の丘。
この言葉が、刺さります。
「こんな処理できないものを、人間が扱ってはいけない」
「夢の技術」に飛びついてはいけない。
ぱっと思いつくだけでも、
「DDT」
「アスベスト」
「核燃料」
どれも、「夢の技術」と言われてきました。
が、言わずもがな、どれも、その本性は「悪夢」でした。
なのに、人間は、今も次々と「夢の技術」に飛びついています。
その最たるものが、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンではないでしょうか。
そう、新型コロナワクチンです。
……これから先、正体が明らかになり、世界中がパニックになるんじゃないかと。