本日、若者に人気のあるというカジュアルフレンチのお店でランチをとりました。
人気店というだけあって、午後2時を過ぎても大混雑。
カウンター席に案内されました。
で、数分後。
私の隣に、見るからに「ヤカラ」系のお兄さんが座ったんです。
「やばいな……。とっとと食事を済ませて店をでよう」。
そんなことを思った私ですが、そのヤカラ兄さんの行動を見て、「え?」と。
そのお店、カジュアルというだけあって、ナイフとかフォークとかスプーンはあらかじめテーブル上のカゴの中に用意されていて、客が各々ピックアップするというシステム。
お兄さん、料理を注文する前から、ナイフ、フォーク、スプーン、そして紙ナプキンをピックアップすると、紙ナプキンを右側に敷き、その上にナイフ、フォーク、スプーンを綺麗に並べたのでした。
私なんか、料理が来た時点でカゴからそれぞれ必要なものをピックアップ。
ごめんなさい、ヤカラは私のほうでした……。
こういうところで、育ちがでちゃうだよなぁと。
お兄さん、食べ方も超スマート。
迎え舌なんかすることなく、「斜陽」にでてきた華族のお母様のように、美しくスープをお飲みになっておられました。
そのあとのメインも、ほんとうに綺麗に食してらっしゃいました。
どんなに、アレっぽく姿形を変えても、育ちのよさだけは滲み出ちゃう。
そして、その反対も。
どんなにお上品ぶっても、食事のときにボロがでちゃう。
気をつけないといけません。
そうそう。
育ちがよくない私、「濡れ箸」というのを最近しりました。
湿っている箸は何度か経験したことがあるのですが(ご飯とかがくっつかないように)、びしょびしょの箸はあまり見たことがなくて。
「え、これ、正解なの?」と、思わず会食相手に尋ねて、「懐石料理とかではそうですね」と説明を受けました。
超恥ずかしい……。
教えていただかなかったら、
お店の人に、「これ、濡れているんですけど」とかクレームをいれるところでした。