真梨幸子mariyukiko’s blog

【公式】真梨幸子(&マリモナミ)の最新情報

お知らせ。

小説NON(祥伝社に、「ノストラダムス・エイジ」連載中です!

「STORY BOX」(小学館最新号に、ショートショートを寄稿しています!

原稿用紙四枚で「どんでん返し」という、なかなかにスパルタなお題。結構難産でした……。二ヶ月ぐらいかかっちゃいました。

ショートショートって、長編以上に体力と頭脳を使います(;´д`)

 

そして、来月(6月7日)発売予定の「5分で読める! ぞぞぞっとする怖いはなし」(宝島社)にも、ショートを二作品寄稿しています!

 

遺作。

西村賢太さんの最後の作品が届きました。

「雨滴は続く」

大作です!

原稿用紙1000枚を超える私小説なんて、今まであったでしょうか?

最後の最後に、こんな凄い本を上梓するなんて…

西村賢太さん、偉大過ぎる!



追記。

いつものように街ブラをしていたら、とっても面白い木を発見。まるで赤いタワシがたわわに実っているよう

歌える!J-POP 黄金のヒットパレード決定版!5

今、この冬に放送された「歌える!J-POP 黄金のヒットパレード決定版!」の再放送を見ているのですが、華原朋美さんにはぶったまげました!

すごい歌唱力!もはや、オペラ歌手!

当時のあの声を維持しつつ、声量が半端なかった。当時より明らかに上手い

歌手はぽっちゃり体型のほうがいいのかしら?とも思いましたが、いやいや、体型だけではあの歌唱力は無理。

やはり、日頃の精進のなせるわざでしょう。

歳とともにどうしても歌唱力は落ちるものだし、変な癖もついちゃうもの。他の歌手さんたちも例に漏れず(あの森昌子ですら、子育て終わって歌手復活したときは歌唱力に不安がありました。後に取り戻したけど)。ところが華原朋美さんの歌唱力はむしろ当時より透明感があって若々しかった)

華原朋美さんといえば「お騒がせ」。まるで絶叫ジェットコースターのような波乱万丈な人生を送ってらっしゃるんですが、そんな中でも、歌だけは真摯に取り組んできたんだな……と思わされました。

 

かつてのアイドルが、何十年後にとんでもない姿で登場し、その歌唱もぼろぼろ……というのはよくあることなんですが、華原朋美さんに関しては、むしろ当時より成長している。

 

小室ファミリーの中で、結局最後まで残る歌姫は華原朋美さんなんじゃないかと。

 

いやはや、脱帽です。

 

下手にダイエットなどなさらずに、オペラ歌手やミュージカルの大御所路線を歩まれたほうがいいんじゃないかと思いました。

 

白い本

秋篠宮」という本が売れているようです。

www.shogakukan.co.jp

 

 

この装丁、画期的ですよね。

でも、既視感もあります。

そう、こちら。

さらに、こちらも。

どれもベストセラーになっています。

でも、書店員さんから聞いたことありますよ。

白い本は、汚れやすい。だから、返本できないので売り切るしかない」と。

どうやら「白い本」は、返本を減らすための版元の作戦でもあるようです。

(日本の場合、仕入れた本は、期間が過ぎたら返本することができます。ただし、サイン本や汚れが激しい本は返本することはできません)

つまり、「白い本」は、書店さん泣かせでもあるのです。

一方、版元からすれば、なにがなんでも売りたい〝訳あり〟本でもあります。

そして、実際ベストセラーにもなっています。

「白い本」は売れることが約束された本だということです。

 

あと、白い本には、もうひとつの約束が見え隠れします。

絶歌」も「あの日」も、世間を震撼とさせた事件の張本人が出した本です。

「懺悔」とか「告白」とか「暴露」の意味合いが強い内容で、激しい賛否両論が約束された内容でもあります。絶賛する人もいれば、激しく批判する人もいる。つまり、炎上本

 

秋篠宮」という本、なぜ、白い本にしたのでしょうか?

「絶歌」や「あの日」のような、激しい賛否両論を見据えたからでしょうか?

「炎上」することを覚悟してのことでしょうか?

 

いずれにしても、「白い本」を見かけたら、発売された裏を想像すると面白いかもしれません。

 

追記。

ここ最近、カリカリの前に必ず猫草(猫サラダ)にがっつくまりもさん。

食べる順番を気にいているようです。

 

血糖値を急激に上げないためには、まずはサラダよ!



 

 




 

大往生

昨日、色々と考えていたら眠れず、結局徹夜。

なにを考えていたかというと、「老後と死後」について。

特に、死後については、色々と悩ましい。

何が悩ましいかというと、ほぼ天涯孤独な私の場合、自宅で死んだとしても「行旅死亡人」扱いになり、無縁仏になる率が高いからです。

なぜなら、私が私であるという証明をしてくれる人物がいないからです。

仮に、腐乱死体で発見されたとしたらなおさら。

せっかくお墓も買ってあるのに、それに埋葬されない可能性もある。

いやいや、その前に、猫姉妹のことが心配すぎる。

私の死後、猫姉妹を次のパートナーにちゃんと引き渡せるのか。

それに、この自宅はどうなるの? 遺品や家具の処理は?

……そんなことを寝る前に考えてしまい、ここ最近は、ずっと寝不足なのです。

 

カウントダウン」という小説で、

買うより、処分するほうが何倍も労力とお金がかかる」というようなことを登場人物に言わせましたが、まさに、それ。

生まれるより、死んだあとのほうが、色々と面倒。

野生動物のように、ひっそりと野垂れ死して土に還ればいいのでしょうが、人間の場合はそうもいかない。

一番面倒なのが、資産とか財産とか遺品とか。

生きている間にせっせと溜め込んできたものの処分。

資産や財産や遺品は、いってみれば、その人の「欲」の集合体のようなもの。

やはり、ある程度の年齢に達したら、「所有物(欲)」はマイナスにしていかないといけないなぁと。

いずれにしても、死後事務委任契約はしておかないと。

ということで、今、死後事務委任契約を取り扱っているいろんな団体の資料をかき集めているところなんですが、一長一短。

私のような生業の場合、「著作権」問題もありますので、やはり色々と面倒なのです。

理想なのは、猫姉妹が寿命を迎えて見送ったあとに、私自身が半年ぐらい前に余命宣告されて、著作権やら自宅やら遺品やらの整理をして、あとは葬儀とお墓のことをお願いして、身一つで死ぬ

この理想を叶えるために、とにかく、猫姉妹の寿命までは絶対死んではならぬ。健康第一!とにかく寝よう!と、ようやく睡魔が訪れたのが朝の7時過ぎでした……。

 

こんなふうに、眠れないほど死後のことを考えてしまう理由は、やはり、西村賢太さんの急逝。

でも、西村さんの場合は、(絶縁されていた)親族の方が名乗り出て、そして担当編集者さんたちの頑張りで、滞りなくあの世に旅立つことができたように思います。

用意してあったお墓にも埋葬されて。

それもこれも、師匠である藤澤清造のお墓を守り、命日には「清造忌」を自ら主催し、二十数年間欠かさず参拝を続けたという行いの結果だと思うです。

身内だって、そんなマメな供養、そうそう真似はできません。

本当に、凄いことです。

だからこその、「大往生」(身内以外にこの言葉を使うのは失礼だとのことですが、あえて使わせていただきます)だと思うんです。

西村さん、草葉の陰で「まあまあ、いい人生だったかな」と、あの愛嬌のある笑顔で頷いてらっしゃるのでは?と。

 

さて、「本の雑誌の最新号が届きました。

今月号は、西村賢太特集号です!

 

いやいや、ただの「特集」ではないですよ。

めちゃ、気合いが入っています

その癖のある性格故、版元ともよくトラブっていた西村さんですが、愛されキャラでもありました。

各担当編集者の座談会は愛で溢れています。

 

そして、そして。

この年表

(私が死んだあとも、こんな年表を作って欲しい……)

 

私も寄稿させていただいています。

 

 

それと。

そろそろ書店に並ぶ頃でしょうか。

瓦礫の死角」の文庫版の帯に、言葉も寄せています。

 

やっぱり、見事な大往生でした、西村さん。

西村さんのような死を迎えられるように、私も日頃からこつこつと精進したいと思います。