「獄門島」って、横溝正史作品の中で一番の人気なんですけれど、実は私には、「?」と思うことが多くて。
その動機がね……。
いや、百歩譲って、閉鎖された絶対的封建社会内の、抗えない上下関係……というのはなんとなく分かります。だから、殺害するところまでは。
でもな……。何も、あそこまでしなくても……という。
動機なき快楽殺人なら、むしろ納得できるんですが。
(1977年の映画では、殺人の動機をもう少し強化しています。あの動機だったら、半分は納得できます。→明日の20日、BSプレミアムで、その映画版「獄門島」を放送するみたいです。犯人と動機の違いを要チェック)
今日のBSプレミアム「獄門島」では、そんな私のモヤモヤを、金田一耕助が代弁してくれました。
「無駄、無駄、無駄、無駄! 無意味、ご苦労さん!」
そして、金田一耕助に責められる形で、犯人が憤死するという。
(原作では、確か、ショック死。でも、今日の「獄門島」では、明らかに、金田一さんが責め殺してました)
ちなみに、私の横溝正史ナンバーワンは、「三つ首塔」です。