今回の小説すばる新人賞の受賞作を書いた方は、16歳。最年少受賞者だということです。
で、生まれた年を見てみますと。……2000年!
つい、最近のことじゃないですか。しかも、3度目の転職に失敗し、私が小説を書きはじめた頃。
初めて小説を投稿したのが、「江戸川乱歩賞」。
2002年ぐらいでしょうか。そのとき、一次通過しまして。
自分のペンネームを小説現代に見つけたときのあの喜び。今も忘れられません。あの喜びがあったから、過酷な投稿時代もモチベーションを保ち続けることができました。
そのときに投稿した作品を大幅改稿し、「孤虫症」が出来上がりました。
江戸川乱歩賞はそれからも毎年投稿していたんですが、よくても二次通過止まり。どうしても最終候補に残らない。
で、浮気したのが、小説すばる新人賞。
江戸川乱歩賞と小説すばる新人賞とでは、まったくカラーが違うんですけれど、もうヤケクソでした。
で、三次選考を通過しまして。最終候補の一歩手前。それが、2004年※だったでしょうか。※この年は、メフィスト賞にも初挑戦しました。で、ようやく受賞……!
ちなみに、このとき小すばに投稿した作品が、のちに「女ともだち」と名を変えて、発売されます。
……それにしても。
小説家という家業は、先輩後輩、年齢はまったく関係ない、究極の横社会。
16歳も私のような50を過ぎたおばちゃんでも、同じ土俵でしのぎを削らなければなりません。
そう考えると、なかなか、厳しい世界です。