角界の暴行事件の影にすっかり隠れてしまった座間事件。
このフェイドアウト感は、昔のプチエンジェル事件を連想してしまいます。
ところで、座間事件が発覚したとき、なにか既視感があったんですよ。
スカウトマン、連続殺人、自殺教唆、SNSの悪用。
……なんか、どこかで見たような気がしていたんですが。
来年発売予定の「アルテーミスの采配」文庫版のゲラをチェックしていて、
「あ、これだ!」と。
自分で書いていて、すっかり忘れていた「アルテーミスの采配」の詳細。
改めて読むと、めちゃ面白い。
(ネットレビューではあまりよろしくないんですがねw)
でも、読み進めていくうちに
「あれ、これって……」と鳥肌。
座間事件と、流れが似てやしませんか?
まるで、座間事件を参考にして書いたような作品で、我ながら驚いてます。
(もちろん、参考にはしてません。三年近く前に書いたものですから。連載時期を含めるともっと前)
座間事件が起きた時、ネットで
「真梨幸子が書きそうな事件だな」という書き込みをいくつか見たんですが、
私、もう書いてました……。
……だからなのか。
嫌悪を覚えると同時に、好奇心も疼いたのです、座間事件。
いやだいやだ。
きっと、犯人と同じ「闇」というか「ヘドロ」を抱えているんだわ、私。
これも、作家のサガ。