熱海市の齊藤栄市長は、「(2日の)段階で、レベル3の避難情報を出していた時点で、雨のピークは越えることが予想されていた。一時的に雨が強く降る可能性はあったが、雨が弱まっていくという気象庁の予報をもとに判断した」
熱海市長の弁解ですが、やはり、言い訳だな……。
だって、沼津市は迷わず、避難指示を出したんですから。
気象庁は、土砂災害警戒情報をずっと出していました。
雨の勢いはそれほどでもなくても、「総雨量」が危険だと考えて、気象庁は警戒情報を出したんだと思われます。
それを受けて、沼津市は素早く対応、避難指示をだしました。
結果、死者は0。市民は全員無事でした。
一方、熱海市は避難指示を見送りました。
避難指示の「対応は難しい」と擁護する人もいますが、気象庁が「土砂災害の危険が高いから対処しなさい」と警戒情報を出しているのですから、素直に従えばいいと思うんです。
なんで、躊躇したかな……。
空振りになるのが、そんなに恐ろしい?
市民のクレームがそれほど恐ろしい?
私が市長だったら、
避難指示を出さなかったせいで多くの犠牲者が出るほうがよっぽど恐ろしいので、
お上(気象庁)から警戒情報が出たら、とっとと避難指示だすんだけどな。
空振りだったら、「もう、気象庁ったら。勘弁してよ」と愚痴って終わり。
誰かが言ってました。
「空振り」とは考えず
「素振り」と考えようと。
空振りでもいいじゃないですか。避難訓練をやったと思えばいいのです。
とにかく、少しでも危険があったら、避難指示出してください。
特に熱海なんて、晴れの日に土砂災害が起きても不思議じゃない土地柄です。
(実際、雨がやんで、晴天になってから土砂災害が起きることも多い)
今回の件。
「盛り土」が注目されがちですが、
市長の判断もかなりアレです。