真梨幸子mariyukiko’s blog

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マニアが、そのジャンルを殺す

news.yahoo.co.jp

 

ケンコバさん、さすがです。

的確です。

特に、

「これまたプロレス界からの引用になっちゃいますが、『マニアがジャンルを潰す』という言葉があるんですよ。僕もそのマニアの一人でした。先鋭化し過ぎて、何か、認めなくなってくるんですよね。『こんなの甘い』と。そんな状況になってくる」

という箇所。

本当にそうで、小説でも、潰れさたジャンルは多い。

純文学もそうだし、SFもそうだし。

一部のマニアだけで世界を囲い、パンピー(一般人)を排斥したせいで、市場がどんどん狭まってしまいました。

私は純文学もSFも好きですが、書け!と言われても書けないのは、マニアの存在が怖いからです。

じゃ、ミステリーは?

ミステリーも、「本格」と言われるジャンルはマニア層が厚く近寄れない。下手に近寄ったら、四方八方から論客たちの矢が飛んでくる(イメージです)。

さいわい、ミステリーは範囲が広く、一部は先鋭化していますが、その他は野放しなところがあって、だから、私のような半端ものも生存が許されているところがあります。

まあ、カッコよくいえば「アウトサイダー」。

(そのせいで、書評していだくチャンスがほとんどないのですが)

横のつながりもなく、どの組織にも属してないので、伸び伸びと書くことができます。

ときどき、マニア様の辛辣なレビューもいただきますが、華麗にスルー。

ミステリー的に反則だといわれても、ワンパターンだといわれても。

我が道をいくのみ。

これが、長く小説家を続けられる秘訣だと、思っております。

先鋭化したら、どんどん尖って、いつしかぽきっと折れてしまいますもんね……。

無骨でも、ぶっといままでいこうかと思います。