ケンコバさん、さすがです。
的確です。
特に、
「これまたプロレス界からの引用になっちゃいますが、『マニアがジャンルを潰す』という言葉があるんですよ。僕もそのマニアの一人でした。先鋭化し過ぎて、何か、認めなくなってくるんですよね。『こんなの甘い』と。そんな状況になってくる」
という箇所。
本当にそうで、小説でも、潰れさたジャンルは多い。
純文学もそうだし、SFもそうだし。
一部のマニアだけで世界を囲い、パンピー(一般人)を排斥したせいで、市場がどんどん狭まってしまいました。
私は純文学もSFも好きですが、書け!と言われても書けないのは、マニアの存在が怖いからです。
じゃ、ミステリーは?
ミステリーも、「本格」と言われるジャンルはマニア層が厚く近寄れない。下手に近寄ったら、四方八方から論客たちの矢が飛んでくる(イメージです)。
さいわい、ミステリーは範囲が広く、一部は先鋭化していますが、その他は野放しなところがあって、だから、私のような半端ものも生存が許されているところがあります。
まあ、カッコよくいえば「アウトサイダー」。
(そのせいで、書評していだくチャンスがほとんどないのですが)
横のつながりもなく、どの組織にも属してないので、伸び伸びと書くことができます。
ときどき、マニア様の辛辣なレビューもいただきますが、華麗にスルー。
ミステリー的に反則だといわれても、ワンパターンだといわれても。
我が道をいくのみ。
これが、長く小説家を続けられる秘訣だと、思っております。
先鋭化したら、どんどん尖って、いつしかぽきっと折れてしまいますもんね……。
無骨でも、ぶっといままでいこうかと思います。