
「シェア」の文庫版が、今月八日に発売されます。
単行本のときは「シェア」のみでしたが、「諍い女たちの館」というサブタイトルが付きした。
より、内容のエグさを訴求するため、担当さんと相談した結果、こういう形になりました。
単行本をお買い求めの方は、お間違いなきよう、ご注意ください。
こちらの「シェア」は、コロナ禍真っ只中に連載がはじまり、やはりコロナ禍の中、単行本になった作品です。
なので、背景はコロナ禍。
ゲラをチェックしていて、なんとなく懐かしさも込み上げました。コロナ禍はつい最近のことなのに、喉元過ぎれば……というやつなのでしょうか。
話はころっと変わって。
昨日見た夢のこと。
立地的にも間取り的にも価格的にも理想のど真ん中の物件を見つけて、狂喜乱舞するという夢です。
目が覚めた時、「なんだ、夢か……」とガッカリするほどでした。
今住んでいる部屋もなかなかいい物件なのですが、もう10年にもなろうというのに、まだ、馴染んでいません。
なんでなんだろう?
馴染んでいないというか、土地が私を受け入れてくれないというか。なので、自分の家なのに、まるで他人の家にお邪魔しているような緊張感がずっとあるのです。
終の住処を探す旅はまだまだ続きます。