芸能界が、ブラック・オブ・ブラックス業界であることは間違いない事実だと思います。
今回の出家騒動。
たまたま「出家」という避難場所を選んだだけで、その実情は電通過労自殺事件と同じ問題点を含むように思います。または、AV強要出演問題とも共通しているかも。
ですが、テレビ番組のコメンテーターさんたちは、「そんなの芸能界では当たり前」とか「プロとして失格」とか、そんなことばかり。
で、その問題点をあやふやにして、無理やり「洗脳問題」へとすり替えようとしている節も。
他のブラック業界だったり、ブラック部活で起きた事件ならば、被害者側に立ってコメントできるベテランさんたちなのに、残念。
追記。
では、「小説家」はどうなんだろう?
もちろん、ブラックではありますが、基本、小説家は個人事業主なので、どんなに過酷な労働でも原則、自己責任。
ですが、働いた分だけ、ピンハネなしでお金がゲットできますので、もやもやはあまり感じません。また、仕事の選択権も基本、こちら側にあります。
もちろん、どんな会社とおつきあいするか……にもよりますが。
私がフリーライター時代は、原稿を何百枚と書かせるだけ書かせて、その発注主がトンズラ……なんてことは割とありました。
また、「この仕事、断ったらあとはないよ」的な言葉で、無理難題な仕事を押し付けるプロダクションとか。
でも、断ったほうがいい仕事というのもあります。
断らなかったために、さらなる悪循環に陥ることも。
「断ったらあとがない」の呪いは割と最近までありましたが、ふっきれた今、ようやく「断る勇気」が培われました。こんな歳になってやっとです。
これが十代や二十歳そこそこだったなら、その呪縛にまだ縛られていたかもしれません。