真梨幸子mariyukiko’s blog

【公式】真梨幸子(&マリモナミ)の最新情報

春はまだ遠い?

今年は、冬らしい寒さが続いています。

ここ数年、床暖房だけで間に合っていたのに、エアコンもフル稼働。

今日も、冷たい風が……。

 

とはいえ、ちょっと散歩に出かけました。

久しぶりに、池袋方面へ。

 

雑司ヶ谷霊園は、私のお気に入りスポットのひとつ。

どんなに人混みでも、墓地に入ればこの静けさ。

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昔は苦手だった、墓地。

でも、今はなんだか落ち着きます。

私も、なんだかんだで、あちらの世界に片足を突っ込んでいるお年頃なんでしょうか。

 

おや。

梅?を見つけました。

 

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2時間ほどぶらついて、帰宅。

我が家は、一足先に、春の気配。

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こちらは、お狐様のお雛様

(数年前、猟奇的なマリモさんにバラバラにされましたが、見事復活!)

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我が家は、伝統にのっとり、京式に。

向かって左に女雛、右に男雛

(正直いうと、並びを間違えましたw でも、こちらのほうがしっくりくる。なんでも、こちらの並びのほうが、本来の日本の伝統なんだそうです。)

愛は地球を救わない

愛は地球を救う

某チャリティー番組の不滅のキャッチフレーズです。

でも、このキャッチフレーズ、昔から違和感があったんですよね……。

梶原一騎世代の私は、「愛」といえば、「愛と誠

「愛と誠」といえば、「愛は戦いである」という冒頭のフレーズが有名です。

「愛は戦いである」。こちらのほうがしっくりくる。

だって、愛って、たいがいドロドロしちゃうし、嫉妬も避けられない。刃傷沙汰にも。

ときには人格が崩壊するほど、メンタルもやられます。

高じて、泥沼の戦争に発展することも。

そんな「愛」が、地球を救うとはとても思えない。むしろ、「愛は地球を壊す」のでは?

……そんな私の妄想が証明されたのが、2013年頃。

愛情ホルモンとか幸せホルモンとか言われる「オキシトシン」、これが多い人は愛情深い人である一方、「嫉妬深く、好戦的」であることが分かりました。

特に「嫉妬」はかなり深く、他者の成功が許せなかったりします。

結果、SNSでバッシングしたり誹謗中傷したり。

誹謗中傷の内容だけ見ると、とんでもない人のように思えますが、実際に会ってみるととても愛情深い人だったりするんですよね。

ペットをとてつもなく可愛がっていたり、ボランティアに精を出していたり、子煩悩だったり。

この矛盾、いかにも人間的だな……と。

鬼子母神も、赤の他人の子供たちにはあんなにひどいことしているのに、自分の子供には愛情たっぷり。

愛情が深ければ深いほど、人は残酷にもなれます。

人類史上、たびたび起きたジェノサイド(大量虐殺)も、その根底には「愛」があります。同胞愛であったり、愛国心であったり、神へ愛であったり。

もしかしたら、愛の本質って、本来はとてつもなく自己中心的で排他的なものなのかもしれません。

ほらね、やっぱり、「愛」は地球を救わないのよ。

愛がある限り、戦いはなくならない。

地球上から戦いをなくすには、愛そのものをなくす必要がある

 

戦いのない世界か、愛のない世界か。

究極の二者択一ですね。

あなたは、どちらを選びますか?

 

さてさて。

我が家にも、とてつもなく愛情深く、そして嫉妬深い女がひとり。

それは、マリモさん

モナミちゃんの誕生日プレゼントに嫉妬しまくりで、ずっとご機嫌斜め。

猫ベッドを争って、喧嘩ばかり。

(先月のマリモさんの誕生日、ツグラをプレゼントされたことはすっかり忘れている)

ということで、マリモさんにも、お昼寝マットをプレゼント

余り毛糸で作ってみました。

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マリモさん、早速、おでまし。

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なんか、ちょっと小さかった?

ごめんよ……。毛糸が足りなかったw

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〈これは、あたくしだけのもの。あの子(モナミちゃん)には触らせないわ〉

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〈参考〉

news.mynavi.jp

恋せぬふたり

www.nhk.jp

 

積極的に、LGBTを取り上げてきたNHK

でも、ちょっと不満があったんですよね。

LGBT作品には、必ず恋愛がつきまとう。

「やっぱり、恋愛をからめないといけないのね」と。

多様な性的志向を扱っていながら、ひとつ、忘れてない?と。

そう、「アロマンティック・アセクシュアル」。

アロマンティック」とは他者に恋愛感情を抱かないこと。

アセクシュアル」とは他者に性的なものを感じないこと。

これらを無視しして、「多様な性的指向」は語れません。

なぜなら。

想像以上に、「アロマンティック・アセクシュアル」な人たちは多いからです。

そんなことを思っていたら、「恋せぬふたり」というドラマがはじまりました。

他者に対して恋愛感情も性的興奮も感じない男女の物語です。

たぶん、日本のテレビドラマでは、初の試みではないでしょうか?

 

さて、

想像以上に、「アロマンティック・アセクシュアル」な人たちは多い……と先ほど書きましたが、かくいう私もその一人の疑いがあります。

もちろん、私も若い頃(発情期)は、それなりに恋愛もしました。

片思いに身を焦がしたこともありました。

でも。

あるとき、気がついたんです。

「私、片思いしているときが一番燃える」

両思いになって付き合うと、なんか違うんですよね。会っていても「早く一人になりたい」とか思ってしまう。一人になって、会えない苦しみに身悶えたい……と。

なんじゃそりゃ、ですよね。

そうなんです。私は、「妄想」しているときが一番幸せで、実際に会っていると白けてしまう……という、妄想恋愛体質な女だったのです。

 

でも、その妄想恋愛も加齢とともに薄れ。気がつけば、殺人とかドロドロとか、そんな妄想ばかりするようになっていました。

 

で、気がつけば、半世紀以上が経ってしまいました。

還暦を数年後に迎えた今では、「恋愛」を妄想する気にもなれない。

 

思えば。

世の中は、恋愛マウントにあふれています。

どれだけ恋愛をしたか。どれだけセックスをしたか。どれだけ早く初体験を済ませたか。

私はいつだって、カーストの底辺をうろついていたわけですが、特に悔しいとも思わず。

むしろ、カーストトップの恋愛体質の人たちを憐れんでました。

だって、彼女たちはめちゃくちゃエネルギー(時にはお金)を浪費している。

人生を踏み外した人も多数。そんな人たちを観察しては、ネタの引き出しにどんどんつめこんでいきました。

 

私の場合は、それが職業につながったのでラッキーでしたが(または、結婚をせかす親でなかったこともラッキー)、世の中の「アロマンティック・アセクシュアル」たちは、とてつもなく肩身の狭い思いをしていると想像します。

なんだかんだいって、やっぱり世の中は、恋愛上手な人が主導権を握っています。

恋愛のサークルからはずれた人たちは、「あの人、なんでいい歳して一人なのかしらね……。気持ち悪いわ」なんて陰口を叩かれます。

で、たぶん、そういう人たちは、想像以上に多いと思われます。

その証拠のひとつが、去年、放送された「阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし」の大ヒット。私も大好きで、もちろん原作のエッセイも愛読しています。

「のほほんふたり暮らし」には、1ミリも恋愛要素はでてきません。

(ドラマでは、お隣の大学生の恋愛模様とか、中華屋さんの夫婦愛はちらりと描かれていますが)

なのに、「ああ、こういう暮らし、憧れるな……」と思った人は多いと思われます。

憧れるといえば。

やまと尼寺 精進日記」の暮らしは、御伽噺のようで。

このコンテンツもまた、何度も何度も再放送されるほどの人気です。

こういう暮らしをしたい……という人が多い証拠です。

 

www.nhk.jp

 

イヤミス作家としては、「女所帯だもの、なんだかんだで、ドロドロしちゃうんじゃないの?」と考えがちですが、でも、女がドロドロする原因は、たいがい「恋愛」「異性」なんですよね。

それらがすべて取り除かれた環境では、案外、女所帯は穏やかで長続きします。

私は女子校でしたが、割とサバサバ系が多かったせいか、めちゃ居心地よかったんですよね……。

 

ということで、なにかとりとめのない話になりましたが、要するに、人生「恋愛」だけじゃないということです。

特に人生百歳時代になった今、恋愛だけで人生語れない。

エンタメも、そろそろ「脱恋愛」を試みてはいかがでしょうか?

 

アルマゲドン

BSプレミアムで、なかなか見る機会がなかった「アルマゲドン」を視聴。

いやー、面白かったですわ!

 

なんで、見る機会がなかったのか。

それは、通の映画マニアからは酷評だったからです。

「見る価値なし」と断言する人まで。

なんとなくそれを鵜呑みして、今日まで見てこなかったんですが、後悔。

 

そりゃ、確かに、ご都合主義万歳だし、アメリカヒーロー映画の定型だし、素人から見ても「それ変じゃない?」という科学的トンデモも随所に見られるんですが、とにかく、楽しかった!

荒くれ者たちのキャラクターが抜群によかった!

あと、あのロシア人の宇宙飛行士も!

実際、興行的には大成功し、エアロスミスのあのテーマソングも大ヒットしました。

今では、あのテーマソングをBGMに男たちが横一列に並んで行進する……というのはある種の定番となり、コントなんかでもよく見かけます。

私の時代は横一列で歩くことを「Gメン75」と読んだものですが、それをみごとに更新し、今では、横一列行進は「アルマゲドン」を連想しますね。

 

 

批評家や映画マニアには酷評されても、時代を超えて大衆の隅々まで根付いた「アルマゲドン」。

批評ってなんだろう?って思ったりします。

 

考えて、思ったこと。

他者の感想や批評ではなくて、自分の目で確かめることが大切。

 

ということで、

私の新刊も、どうかご自分の目で、面白いかつまらないか、確認してくださいね!

www.shinchosha.co.jp

 

鎌倉殿の13人

いよいよ、はじまりました。

大河ドラマ鎌倉殿の13人」。

一足先に、BSで視聴。

 

コミカルな部分とシリアスな部分がいい塩梅です。

演出も、今まで見たことがない斬新な手法を取り入れられており、ワクワクしっぱなし。

 

なにより、アクの強いキャラに囲まれて、主人公の影が薄いところが好きです。

まさに、巻き込まれ型の主人公。

この後、上皇島流しにするほどの冷徹な政治家にのし上がっていくわけですが、その過程が楽しみです!

 

そしてそして、一番楽しみにしていた、政子様。

草燃える」の岩下志麻のイメージが強かったのですが、小池栄子さんの政子もハマっています!

頼朝に一目惚れするシーンは、思わずニヤニヤ。

おかしいやら、初々しいやら。

この先、ちょいちょいとんでもないことをしでかす猛女ではありますが、それはすべて頼朝に対する愛の深さゆえ。

激しさと可愛いらしさを兼ねた政子が堪能できそうです。

(頼朝と政子の夫婦パートは、いかにも三谷幸喜コメディ。ずっと見ていたい)

 

あと。

政子たちの父親である北条時政の存在感が!

役を演じられているのは、坂東彌十郎さんという方で、歌舞伎を中心に活躍されている方のようです。テレビにはほとんど出演されてなかったので、初めて……という人も多いかと(私もそうです)。

北条時政は、今まではゴッドファーザー的な貫禄のある方が演じてこられましたが、坂東 彌十郎さん演じる時政は、どこかお調子者のポンコツおやじ。女好きではあるけれど、野心はこれっぽちもなさそうな、おかしみ溢れるおっさんです。

でも、この時政も、冷徹な政治家に変貌していくんですよね。

ワクワクが止まりません!

 

 

ではでは、

8時から、もう一度視聴します!

 

追記。

ガッキー演じるところの、八重。頼朝の最初の妻で、義時の初恋の女性。

でも、よくよく考えらた、八重って、義時にとっては母方の叔母。

叔母さんに恋する甥……という目で見直すと、なんとも淫靡な感じがいたします。

 

追記2

その八重さんが産んだ、頼朝の長男。

平家の目を恐れた八重の父親によって殺害されてしまいます。

この後も、頼朝の子供はことごとく短命。男子は暗殺されます。

庶子もいますが、出家後、自害)

結局、頼朝の血筋は次世代で断絶。

頼朝の子供って、呪われてんのかな……と。