江戸川乱歩の「人間椅子」が、BSプレミアムで映像化されたので見てみました。
……前に放送した「獄門島」の「キチガイ」もそうですが、BSプレミアムはこちらがハラハラするほど、ぶっ込んできます。
人間椅子の視点から見た臀部の描写がとにかく凄かった。パンティーに次ぐパンティー(時々ふんどし)。とにかくパンティー祭りで、女性の私から見ても、ドキドキのしっぱなし。
なんと言いますか、……「エロ」の原点を改めて教えられたような。
そうなんですよね。エロとはすなわち、パンチラなんですよね。いや、「チラ」ではなくて、ほぼ「パンティー」でしたが。
とにかく、エロエロだったんです。
これこそ、「エロ」ですね。
そのものズバリを表現したアダルトな作品がむしろ子供だましに見えます。
それにしても、「パンティー」という呼称のエロさ。
さてさて。
「人間椅子」は、ラストにどんでん返しが二つもあるという、短編ミステリーの大傑作なのですが、それ以上に変態人間の心理が素晴らしく、「キモっ」と背筋が凍るのと同時に、椅子になった人間に共感してしまう自分に背筋が凍ります。
私もいつかは、こんなすごい短編を書いてみたい。