KK事変。ますます激化。
なぜ、これほどまでに炎上するのか。
それは、「日本人にとって皇室は揺るぎのない聖域である」…という意識の裏返しだと思うのです。
日本人はよく、「無神教の国だ」と言われますが、とんでもない!
そこらじゅうに神社があり、大企業の職場には神棚が祀られ、なにかあるごとにお守りを求め、家を建てる時は神主を呼んで神事を行う。
もしかしたら、世界で一番、神の存在を信じている民族のような気もします。
そして、その神の象徴が、「帝」、つまり天皇なのですね。※
日本の神道、すなわち「帝」は、古代から続く「聖」(心)なのです。
その「聖」が、邪な何者かによって穢される。
たぶん、今回のKK事変で、多くの人がそう感じ取ったはずです。
いくつかのメディアが緊急アンケートを行いましたが、どれも、「M子様とKKの結婚に反対」が97パーセント超えです。こんな数字、なかなか叩き出せません。
普段は皇室にはあまり興味がない層まで、嫌悪を覚えた証拠です。
これこそが、日本人が古代から恐れる「穢れ」の心理です。
今回のことで、
「ああ、日本人は、なんだかんだいって、概ね心はひとつなんじゃないか?」と思った次第です。
「個」が尊ばれる時代が長く続きましたが、それもたかが70年ほど。
1万年以上続く日本人の深層心理は、そうたやすく覆すことはできない。
そもそも、ホモサピエンスは、「聖域」を重んじる精神構造を持ちます。それが、他の動物との違いです。
「聖域」を求める心は、もはや、本能といってもいいかもしれません。
「聖域」があるからこそ、よわっちい体でも、ここまで生き延びることができました。
特に、日本人は「聖域」に対しての想いが強いように思われます。
繰り返しますが、日本人にとって、皇室は絶対「聖域」なのでございます。
よりどころなのでございます。
なので、皇室の方々には清らかであってほしいし、無垢であってほしい。
皇族にお生まれになった方々(嫁いだ方々)にしてみれば、なんとも厄介な責務かもしれませんが……。
ちなみに。
平成時代、体調を崩された雅子様が(公務を休みがちという理由で)批判されることも多かったのですが、私は、休みがちでいいんだと思います。
下手に、展覧会だ映画だキャンパスライフだと外におでましになると、邪な心を持つ人たちと接触するはめになるからです。
※(私流に解釈した「日本人の深層に息づく絶対神」は、「縄紋」という小説をご覧ください)